野草天ぷら

家の周りを一回りして、蓬、蕗の葉、すぎな、雪の下、ドクダミ、ツクシ、たんぽぽの葉と花等を収穫して天ぷらにするのが、最近の蓬ほうのメニューのひとつになっている。
たいていのお客様が「えー」と驚かれる。
お客様の顔を見てから採るので、なにしろ新鮮だ。
小麦粉とお水だけで揚げるので、素朴でおいしい。今しか食せない旬の天ぷら、今の季節にいらしたお客様はラッキーかも。お客様は殆どが主婦の方、その主婦達が「おいしいー」と言って下さるのが何より励みにもなり、嬉しい。
今日のお客様も、みなさん大層喜んで下さった。その中の年配の方は「ここのランチが何でてくるかいつも楽しみよ」と。彼女はベテラン主婦だけど、やはり家庭ではあまり手の込んだものは作らないようだ。
私も家ではこんなに沢山作らないし、おしゃれにも飾らない。感想もなしで、さっさと食べてしまう人相手に自然とそうなってしまった。でも、喜んでくれる人を想像しながら作る楽しみはきっとずっと私が望んでいたこと。だから今大勢の方が喜んで下さるのが本当に楽しく幸せ。
これも、相手がいるからこそ。だから、来店して下さる方々は私にとって生きる力。
本当に有難とうございます。

先週の日曜日、我が家の庭に19人が集まってやジンギスカンパーティをした。
東北の被災者の方達も10人余りいらして、みんなで楽しい宴をした。
直に聞く切実な悩みや苦しみに一緒に涙した。
この話は後日にしよう。

三味線で新しい曲に入った。
難しい曲でさっぱりわからない。孫は1度で覚えたようで、なんで覚えられるのか不思議でならない。
しかし、そうもいっていられないので、少しずつ練習を始めた。
最初は全く理解不能だったのに、少しずつわかってきた。
これ無理と思って頭が真っ白になったのに、やるって凄いと思う。
この世にできないことはない、情熱さえあれば、とラジオで誰だかが言っていたけど、本当にそうだなあと思う。まだ最初の段階でこれからまだまだ先が長いけど、何とかなりそうと少し光が見えてきたような気がする。鈍い婆ちゃんに付き合って一緒に練習してくれる孫は、わたしにとってかけがえのない仲間だ。
この曲が弾けるようになったら、お祝いでもしよう。
64歳の私、頑張れー!
そう、24日また一つ年が増えました。
今が旬の私です。