正夢

今日の夕方、太陽の下に錦色の雲が出た。
太陽の下に、最初は楕円形に錦がかかり、刻々とその形が変わっていく様は、まるで天体ショーを見ているようだった。なんだか幸せな気持ちになった。

昨晩夢を見た。
福島から避難してきているsさん家族、特にお爺ちゃんお婆ちゃんの3人組がずっと気になっていたせいか、その3人を車に乗せてあちこちドライブして3人がとっても喜んでいる夢。
朝、真っ青な空を見て連れ合いが言った。「今日は暖かくなりそうだから、sさん達誘ってみるかな」と。
わーい!やったー!早速電話をして迎えに行く約束をした。
私は店があるし、今日は予約のお客様もいるし、yっちは用事でいないしでどっちみち行けない。
連れ合いが「どこにいったらいいかな?」と相談してきたので2人で数か所の候補をあげた。羊が丘展望台、平岡樹芸センター、大倉山シャンツエ、藻岩山等など。
今満開の平岡梅園は多分駐車場が満杯で相当歩くことになるので却下し、とりあえず、近場の羊が丘からスタートして様子をみようといって連れ合いは出かけた。私と同じで連れ合いも、sさん達を気にかけていたんだなあと嬉しくなった。
知り合ってまだ浅いのに、なんだかいつもどうしているかしらと気になっているsさん一家。
みなさん本当にいい人たちで、親を亡くした我々夫婦にとってなんだか父さん、母さんみたいな気がする。
もはや帰れぬ故郷にどんなにか望郷の念深いかと想像すらつかないほどの思いを胸に秘めて、狭いアパートの生活を余儀なくしているsさんたち、私達にできるのは、たまの気晴らしのお付き合いしかなく、これからどのくらいこの地に留まっていなければならないのかという予測さえ立てられずにいるこの家族に私達もお付き合いをしていこうと改めて思った1日だった。

昨日ナオちゃんから頂いたタランボの芽、早速天ぷらにして食べた。そのおいしさに大満足。
大岸というナオちゃんの故郷から採ってきたきたタランボ、大岸といえば、先日豊浦の温泉の露天風呂で1年生の女の子と友達になった。聞けばナオちゃんの出た小学校の後輩。
まるで3年生くらいのプルンプルンの体のりんちゃん、とってもお話が上手で「学校楽しい?」と聞いたら「うん、あのね、上のほっぺと下のほっぺがくっつくくらい楽しいよ」と答えた。
上のほっぺと下のほっぺがくっつく、なんて素晴らしい表現と私はお風呂の中で感動した。
りんちゃんは更に驚くべき行動に出た。「私、バレー習ってるんだ」「あのボール投げるバレーかい?」「違うよ。踊りのバレーだよ」あらまあ、そんなにぷっくりとした体形でバレーなんてできるんかい?と疑問を持った私に「あのね、幼稚園のとき踊ったら、みんなに褒められたんだ。こうやって踊ったんだよね。やってみるね」
真っ裸のバレリナーは、浴槽の中の私にクルクルっとターンをしてみせた。
思わず拍手「すごーい!」「ばあちゃん待ってるからもう上がるね」とお尻をプリプリさせてさよならしたりんちゃん。またどこかで会えたらいいね。
脱衣場でまた会ってお婆ちゃんが言った。「全くこの子はどこでもすぐにお友達になるんだから」
あれ^私の事かいな?3段腹といい、プリプリお尻、いえ、私はブヨブヨですけど、ま、似てるか?体形から人懐こさからなんだか同類子に会って奇妙な感じだった。
りんちゃん、おばさんみたいにまたどこかのお風呂で楽しい出会いをたくさんしてね。