羽ばたく

高校2年生、チャレンジャ―。
カンボジア交流団に応募して、面接受かって行けることになったと喜びの電話が。
学校の勉強ケッぱのほう。
出来るのは英語。
かなり話せる。
タイ語も猛勉中、結構話せる。
コミュニケーション能力最高。
誰とでも会話が弾み仲良くなれる。
よく気配りが出来る。
しかし、部屋のかたずけ苦手。
ぬけさく。
友達大勢、外人の友達も大勢。
こんな娘っ子が選ばれてカンボジアに行くことになりました。
政府の高官の家にホームステイ、費用すべて無料、施設見学、観光、文化交流等など。
あと一週間ほどでチエンマイの孤児院に2週間泊まり込む彼女、秋には修学旅行でマレーシア、そして冬にカンボジアだって。
いいねいいね。
ドンドン行け行け!
勉強出来なくて、行ける大学ないのでは?と思っていたら、次々と勉強出来なくても受け入れ可能な大学が。
英検2級で入学費用免除、準1級で4年間の授業料免除とか。
しかも、チエンマイ大学と姉妹校なのに、今まで誰も留学希望がいなかったので、是非うちの大学に来て下さいと熱心なお誘いだって。
なんかいいんじゃない?って家族でワクワク。
この子が今まで苦労して涙流してきた経緯があるので、やっと訪れたこのラッキーなチャンスの連続に、ヤッター感。
一歳違いの従妹の子、それに比べて消極的って親が嘆く。
いやいや嘆く必要は全くないよ。
だって其々持っているものが違うんだもの。
何事もなく幸せに育ったからガッツがないのか?と親はいうけど、何事もなく幸せ結構。
それはそれ。
悲しい思いをいっぱいしてきた子は、悲しかった分ガッツはある。
それもいい。
いいのいいの、みんな違ってみんないいだよ。