ねずみ

「あのう、大変な事が・・・」と口ごもるyっち。
「なんだ?」
「えーっと、家の壁に穴が開きまして・・・」
犯人は6年生女子。
「お尻をぶつけただけなんだけど・・・」ってお尻ぶつけただけで、大きな穴が開くわけがない。
ま、仕方ない。
だあれも彼女を叱らない。
ま、この子ならやりかねないって思うから。
誕生日にサンドバックを所望し、親もまあ、1女子なのにインターネットで取り寄せた。
いつもこれをけっている。
家の中で逆立ち歩き、常に腕立て伏せ等などまっすぐに歩かない。
サッカーして2重の窓をけ破った。
2段ベットから飛び降りようとして、バランスを崩して外のコンクリーの上に落下し大けが、よく命助かったというような大けがだった。
一人でも公園や家の周りで体使って遊び、女子仲間では飽き足らなくて、常に男子を侍らせている。
そんな子なので、誰も驚かない。
でもどうやったら壁にお尻の大きさで穴が開くのだろう。
「あのう、穴からネズミでてきたら困るので、修繕お願いします」
うーん、と頭を悩ますおじいさん。