出逢い

次男の家でタイ人向けの北海道観光のテレビ撮影が。
孫の三味線演奏も入れたいとのことで、浴衣を着せて一緒に行く。
どの人がタイ人で、どの人が日本人なのか、聞いてみないと分からない。
タイ人の学生達や、撮影隊が帰った後、網焼きを囲んで、何やら私にはチンプンカンプンの高尚な芸術の話をしている日本の男たち。
なんか、小難しいお話ね、って傍でじっとしていたら「お母さんって、どこのご出身?」
「小樽だよ」「あ、僕も小樽です」「小樽のどこ?」「最上町」「最上町のどの辺?」「道営アパートです」「あら、近くだわ」
で、名刺を渡された。
k俊哉って、私の同級生のk俊治と似てる!
で、聞いた。
何と何と、父親が従兄だって。
いやいや、これはこれは・・・。
しかも、サカイヤという喫茶店の姉妹も親戚だって。
そこって、何度も行ってるし、友達がお掃除を一手に引き受けていたし、近所で仕事をしている友達も仲良しって聞いていた。
事の成り行きに、外野が喜ぶ喜ぶ。
外野の一人が「お母さん、面白い!お母さんの話しもっと聞きたい!」って。
インタビューしたいって。
あら、私スターかい?
その彼、チェンマイ在住とか。
来たら空港まで出迎えに行きます、って。やれ、うれしや。
しかも、彼、うさとさんと仲良しだって。
いやーん、隠れうさとフアンの私、もしかして、うさとさんとお会いできる日もあるかもと考えただけで、いと、嬉しや。
エコリン村の社長やら、タイの映画監督やら、社会で活躍している働き盛りの男たちに囲まれて、普通のおばはんの私、大いに喜ぶ。
だって、彼ら「お母さん、いい!」って一緒に写真撮って、握手してフェースブックでお友達になる約束して、何か年下の男性たちにもてて、今日はとってもいい日だった。
息子に花束貰ったし。
昨日39歳の誕生日だったから、感謝の気持ちなんだろうね。
何にも云わなかったけど。
やれやれ、やっとこさ、大人になったんだね。
これで母さんも、安心。
棺桶には、今日貰ったカスミ草だけいれとくれ。
といっても、まだ行くつもりはないけどさ。