初体験

いやあ、ブログログインするのに、手間取った。うれしいー、やっとつながったぞー。
さて、今日は初体験って何が?ってか。
三味線の名取になった時師匠が言った。「これからは弟子をとって下さい」
毎年のように、そう言われたのに、絶対無理と思い、頑なに拒否していた。
師匠が亡くなり、手首も折れたし、もう充分楽しんだし、で、一月五日の舞台を最後に引退しようとしている私が、何で今更?
ま、人生には本人の意志とは違うところにいくという矛盾だらけのものなのですなあ。
で、私の最初で、おそらくは最後の弟子になった人は、超多忙人間で、ストレス抱えてやってきた。
なかなか筋がよさそう。でも、教えるって大変なこと。
今度、いつお稽古に来れるかわからないけど、取り合えず、基本と譜面の読み方と音を出して終了。これからまた、仕事に戻るとかで。でも、やる気満々でストレス解消に最高と帰っていった。
「稽古とは一より習い十を知り十よりかえるもとのその一」って千利休の言葉だけど、なかなか含蓄のある言葉だと思う。私はまだまだ十までもいかない身ではあるけれど、一にかえるという新鮮な体験だった。