棚から牡丹餅

美女と野獣チケットあるんだけど、行く?」行くに決まってるしょ。しかも、ただだって。最高!
で、行ってきた。平日の昼間なのに、ほぼ満席状態。
いやいや、華やかだし、流石プロ集団。演技も歌も最高。舞台も最高!
大満足だった。ただだし。
数年前、ブロードウエイで本場のミュージカルを観た。
当然、英語。さっぱりわからなくて、ちっとも面白くなかった。ただ、観たぞ、だけだった。
題名も忘れた。いくら考えても、思い出さない。有名なミュージカルだったのに。
そのあとに行った本場のジャズの方が、感動した。ニューヨークの夜景をバックに、黒人の迫力ある演奏と歌に酔いしれた。
ニューヨークで思い出したけど、地下鉄に乗ったら、車両に「川崎重工」って書いてあった。
アメリカの大都会のニューヨークの地下鉄が、日本のお古?ってありか?
隣りに座った黒人のおねえちゃんのおっぱいが巨大で、私の頭と同じ大きさだった。足の太さも、私の二本足をもう一本たしたくらいの、桜大根もビックリの太さだった。
私なんて恥ずかしいくらいの、私のお腹の3倍くらいのブヨブヨお腹丸出しで、恋人とラブラブなお姉ちゃん、男もそんな腹だし姉ちゃんのどこがいいんだか、と、私はもう年なんだから仕方ないけど、あんた、まだわかいんだからさ、なんてわけのわからんこと思いながら、立派な姉ちゃんの腹見てた。弟夫婦と我々夫婦と姪5人で歩いていて、何故か私はいつも声かけたり、かけられたりするので、姪に「あっこおば、コミュニケーション能力たかーい」って褒められた。地下鉄で若い兄ちゃんに「君、どこから来たの?」って声かけられて「日本。北海道」「知らないなあ」「じゃあ、札幌ビール知ってる?そこから来たんだよ」なんていい調子で話してた。
地下鉄降りてから、弟が言った。「アツコサン、今、何て話しかけられたか、知ってる?」「うん、どこから来たのって」「あのね、どこの国から来た移民?って言われたんだよ」「移民?」
ああ、知らないってね。でも、別にだからってどうした?って思う私。
弟は高校の教師、しかも、英語の読み書きは、論文かけるほど。しかし、悲しいかな、英会話は出来ない。
いや、出来るけど、しない。何故なら、教養が邪魔して、間違ったら恥だと思っているから。
そこへいくと、教養なんてとんと持ち合わせない私は、はじも外聞もないから、ブロークン英語を、堂々と話す。
だって、こちとら日本人だい、あんた、じゃあ、日本語話せるのかい?って思ってるから、ちっとも、恥ずかしくなんてないのさ。
で、恥をしらないおばさんは、どこの国に行っても、楽しく会話できて、すぐお友達になちゃうってわけ。
なーに、内容なんてわからなくても、いい加減に返事しとけばいいんだよ。
だから、英語はさっぱり上達しない。
頭の良い弟は、最近、恥ずかしくなくなったらしく、かなり堂々と会話するようになった。あやつも、私に近づいたのか。なあんてね。