タイの息子

タイの息子がやってきた。我が家にホームステイしたこともあるこの子は、今は、息子のタイでの片腕だ。
3年前チェンマイで会った時は、奥さんと息子にも会った。幸せになっていたので、本当に嬉しかった。そして、今日再会。
やっぱり、可愛い息子だった。
おとさんと酒飲みたいから、遊びいく」彼の好きなものは分かっている。何たって鮭が大好きなのだ。「ヌン、鮭食べにおいで」少しは日本語も勉強したらしく、片言話せるようになっていた。
おとさんは、ヌンのほっぺを撫でていたから「言葉通じないんだから、困ったもんだ」と言いながら、実は嬉しいんだろう。
次男の家の玄関前に、いやいや、札幌にこんなにタイ人がいるんだ、とビックリするくらいタイ人が集まっていた。
しかし、あんた、何人?と聞かないと区別がつかない。タイ人だ、と思ったら日本人です、って言うしさ。
ヌンは、手が震えている。「ヌン、寒いんでしょう?」でも寒くないという。無理やりジャンパーを着せる。35度の暑い国からやってきたのだもの、寒くない筈がない。ぶるぶる震えながらビールを飲んでいるんだもの。
さあ、タイ人の息子に何を御馳走しようかな。