スイッチ

有珠で働いて、疲れを引きずったままで、なかなかスイッチが入らず、昨日は休もうかなんて弱気になっていた。
そこへ予約の電話が。「急なんですが、7人いいですか」で、突然スイッチが入った。
足りないおかず、ユリ根の梅酢合え、蕗のグルテン炒め、ソイミートのから揚げ等々を急いで作り足し、ご飯も黒千石を入れて炊きなおしと30分時計とにらめっこしながら、作っていった。
テーブルセッティングはyっちにまかせ、7人のお皿が出来上がった。
yっちに「流石!凄い!」と褒められ又またテンション上がった。
疲れている私?誰それ?みたいに。
yっちは用事で「あとは、一人で頑張ってね」と引き上げた。やるしかない!
しかしだ、こんな時に限って、また、また予約で、結局13名の御来店。
7名のお客様は、和室で盛り上がって楽しそう。
テーブル席は合い席で、でもすぐ仲良しになってお話ししている。
自分でも不思議なのだけど、まあるいテーブルは、お客様同士の交流の場でもある。
最初、このテーブルが嫌で、捨てようかと思っていたけど、連れ合いが「どうせすぐつぶれるんだから、金かけないで、あるもの使え」と言ったので仕方なく置いたテーブルだった。
何か、不思議な力があるような気がする。サンキュウ、父ちゃん、と今は感謝している。
次男は来る度、店を見まわして「何と言うセンスのない店」というけど、センスはないけど、うちわはあるんだと思っている私。うちは=家和だからね。
後始末をして、家に帰った途端ぐったりして横になって30分熟睡。
そして、今日は1人の予約で、1時。
スイッチはいらないまま、でも、気は抜けないと、また朝から3時間立ちぱなしで、用意した。
晩御飯用のお稲荷さんを30個も作った。
でも、予約なしの方が次々いらして、このお稲荷さんが役に立った。
後でユカちゃんが「蓬ほうランチを毎日食べていれば、病気にならないと今日も思いました」とメールをくれた。
そうだよね。私も毎日食べていれば、理想だけど、どっこいそうはいかない。味見はするけど、自分の作った物を、じっくり味あうことはあまりない。
だから、お客様の「美味しかった!」の言葉が嬉しい!
初めていらした若い方が「なんか、お友達の家に遊びにきたみたい。何だろう、この居心地の良さは」と、結局、6時までゆっくりしていかれた。
こんな方達に、私は、私のスイッチを押していただいて、さあ、明日もスイッチ入れるぞー。


近所の家の出窓に、首から上だけの人形が2個並んで外を向いている。いつも見るたび、何で?と思うけど、美容師でもなく、学校の先生らしく、髪を触るわけでもなさそうだし、何故、首から上なのか、何故窓に人に見えるように置くのか、今度会ったら聞いてみたい。
世の中にはいろんな人がいるからね。趣味も色々だからね。