センスその2

あー、と深いため息の私に、15歳が言った。「優しいんだよね。優しいから、あれこれしてくれるんだよね。傷つけられないよね。アーちゃんの気持ちもわかるけど、色んな人に、あれ、変、って言ってもらうか、うーん、でも、しかたないわ」
今朝、何もない所に3個も並んでいるそれを見て、いくらなんでも、3個は多い、と1個は違う場所に移した。
そこへやってきた優しい爺さんが「なんで移した?」「うーん、3個は多いかなと思って」「3個だから目だっていいんだ。2個なら目だたないべ」あくまで3個にこだわる優しいじいさん。
しかし、風が私に味方してくれた。
強い風に風車は、横を向いて回る。
それだと、あまり目立たない。でもなあ、今日は暇だったので、ぶんぶん回る風車を見ながら、又しても、深いため息をついたのであります。