努力

長男40歳が英検準2級に合格したそうな。
中学生の娘と姪に一緒に受けようと誘って挑戦し、見事3人とも合格。孫達は3級だったかな。
何でも33点満点で合格は19点の所、彼は32点だったそう。
うーん、凄いね!満点ではないにしろ、立派な成績、お祝いに彼の好きな新発売のエビスビールでも買ってやろうかね。
何でも、娘達に勉強する姿を見せたいと、挑戦したらしいけど、その勉強ぶりは感心するほどだった。
トイレ、茶の間至る所に英語文が貼ってあり、暇さえあれば勉強し、車に乗れば英語がかかりとその努力は、舌を巻く程だった。
これだけの勉強を22年前にしていたら、きっと有名大学に入れたのでは?と思うけど。
彼は小学3年生のころから、大人の本を読んでいた。だから、国語力は抜群だった。
しかし、嫌なことはしない性格のせいで、ほかの科目は興味がないらしく、結局勉強という点では、学生時代日の目を見なかった。
英語だって、たいして勉強しなかった。それが、アジアに放浪旅してから、必要に迫られてしゃべっているうち、日常会話は出来るようになった。
だから、我が家に外国からホームステイの人が来ても、何の不自由もなかった。
込み入った話はいつも、息子に通訳してもらっていた。
今更英検受けなくても不自由はしないのに「なんで?」と聞いたら、娘や姪に勉強する姿をみせたかったのと、もっとペラペラになりたいからだって。
彼は、小学生のころ、全く絵を描けない少年だった。考えているうちに時間がきてさ、と言っていたけど、親はこの子ちょっとおかしいのでは?と絵描きの親戚に相談したことが合ったほど。
しかし、長じて3人の親となった息子は、似顔絵、工作、風景画となんだかすーんごく上手い絵を子供の為に書き始めた。
いやー、親としてはびっくりした。あんなに絵が苦手の人が、一体どういうことかいな?と。
保険会社に入社した時も、一流大学卒業の人より保険の難しい試験の成績がよくて、いつも一回で合格した。
いやいや、この人本当は頭良かったんかい?
なんで、学生時代あんなに親を悩ませたのさ、と私は言いたい。
今度は2級に挑戦だって。きっとあんたならやるわ。初めて息子の成績に信頼出来る。
やっと花開いてきたんかいな。
次男も又、学校の勉強は最悪だった。やっと入った短大も留年して、大人になってから卒業した。
息子2人とも、母さんに似て頭悪いんだとずっと思いこんできた。
それが、次男は英語、タイ語で会話ができる人になった。
タイ語は、タイ滞在中、腕にタイ語をマジックで書いて、覚えていた。
彼もまた、娘に努力する大切さを教えていた。
ま、かなり遅いけど、努力の末、息子2人はなかなか勉強する人になっている。
自分が勉強全く出来なくて、息子達も出来なくて、かなりコンプレックス持っていたけど、今思うのは、
学校の勉強より大事なことがあるってこと。あら、負け惜しみかい?

先日、ふと思い出したことがあった。
随分昔の若かりし頃、横浜の鶴見の短大にいた私に就職の話がきた。
それが、かの有名な「岡潔」という数学博士の家で働かないかという話しだった。
確か、奈良だったような。誰がそんな話を持ってきたのか・・・・今となれば思い出せない。
でも、即座に断った。何故なら、数学と聞いただけで、蕁麻疹が出そうなくらい数字に対しての苦手意識があったから。
大学生のころ、国文科なのに数学の試験があって、頭が真っ白になった私は、試験用紙の後ろにびっしりと、何故自分が数学が苦手なのかを書いて、提出した。
書くのは得意だったから。
今でも、数字は苦手で、お金の計算はあまりしたくない。それなのに、仕事上お金がついてまわり、常連さんは、すっかりわかって、自分達で計算してくれる。
計算機があるにも関わらず、間違うってどういうこと?って自分でもおもうけど。
かなり、おかしい頭ですな。
はい、連れ合いにもその点では、全く信用なく、呆れられておりますです。
しかし、たいした失敗もなく、いまもこうして、、無事生き延びておりますです。


昨日、数年ぶりに会ったmさん、壮絶な人生をきいていたら、そこにやってきたナオミン。
何となく、会うべくして会ったようなお二人。
だって、同い年だし、息子の大学も同じだし、履いていたパンツまで同じだった。ちょっと、太さと長さはちがったけど。(ごめん、ナオミン)
一緒に帰って行った後ろ姿に、いいお友達になってね、と見送った。
mさん、会えてうれしかったよ。
言ったように、もう不幸な人生は卒業よ。あなたの涙は、何かを解かしたように感じたよ。
もう大丈夫。マイナス思考の思い癖は、プラス思考に切り替えようね。
あなたが来てくれた事で、私は更に連れ合いに感謝の気持ちが沸いてきたよ。
だって、蓬ほうという場所があるからこそ、あそこで流した涙が浄化されるような気がしたから。
ひとつ、残念なのは、ほんとはあなたをハグしたかったんだ。
だから、心の中で、思いっきりハグしたよ。
今度は、また、以前のように歌を歌ってね。
歌は、癒しだよ。あなたの天性の才能は、これから開花するからね。
すべて、思いの通り。
楽しく、苦さえ楽しんでいけば、きっと、きっと、あなたのその輝くような笑顔が、沢山の人を幸せにするよ。
顔晴れーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!