母さんの芋餅

息子が「ようこそあったかい道」を立ち上げたときから、母さん隊として係わってきた。
最初「なんかさ、来てくれた東北の人達に、北海道のおいしいもの食べて貰いたいのさ。母さん、何か作ってくれないか?」「いいよー。で、何人分?」「うーん、百人かな、二百人かな、ま、数はわかんないけど、責任者になってや」
で、ラッキーママとタミちゃんに相談し、3人で会議をした。
アイディアはドンドン出るが、ほんとに出来るのか?普通のおばさんが、いきなり経験もなく、そんな大量のご飯作れるのか?
でも、やっちゃいました。
前日10人程のお手伝いの方が、芋、大根、人参、ごぼうと手際よく切って、ガンガンに凍った鮭を連れ合いに切ってもらって、とにかく沢山の方々の応援で、鮭鍋、芋もち、おにぎり、煮物、漬けものが出そろい、当日、いらした避難してきたばかりの方々の「おいしーい」と涙を流して食べて下さったあの姿が、心に残っています。
あれから2年、去年は、宍戸さん率いる芋煮のお手伝いとして参加。でも、今年は何も頼まれてもいなくて、ま、いいか、と思ったものの、食事提供者募集の話を聞いて、そうか、頼まれてするのではなく、こちらから発信するんだ、と納得。そして、やっぱり、腹の底から「手作りのものを食べていただきたい」思いが沸いてきた。
そして、ゴーサインがでて、つい先日、母さん4人で会議をした。
肝心の芋はどうする?そうだ、野菜やさんのふさこっちに聞いてみよう、とでんわすると、「芋?何キロ?30キロ?寄付するよ。それくらいさせてよ」で、芋30キロゲット。ついでに、でんぷんも寄付してくれることになり、後の物は、手分けして買うことになった。
お蕎麦は300食用意するとのことなので、芋もちもそれくらいの数出来るか、でも、作ってみないとわからないので、前日作ってみて、足りないようなら、芋を買いに走る、事にした。
今回は、いももち一種類だから、あまり手間はかからない。でも、30キロの芋の皮むきは、結構大変かもしれない。
私はやっと、手の怪我が治り、皮くらいは剥けるが、あまり戦力にはならないから、もっぱら陣頭指揮にあたりたい。
前日、9日、午後1時半、我が家にて下準備します。お手伝いして下さる方を、大募集していまーす。
包丁が苦手な方、芋をつぶす、こねる、の作業もありますよ。
しょうやママ、これを見ていたら連絡下さい。もう、ママは候補になっていますからね。
よろしくね。2年目の今回は、どんな会になるのか、分からないけど、去年は5,六〇〇人の人出だったからなあ。
マッサージ関係のかたたちも、沢山ボランティアとして名乗りを上げて下さって、きっと心身共に疲れている方達も、ひと時癒されるのではないかしら。
当日の色々なボランティアも募集しているらしいので、どうぞ名乗りを上げてくださいませ。
「ようこそあったかい道」で開けば、詳しいことがわかります。


そろそろ3月になるのに、雪は益々降り続き、うちの除雪組は、朝から何度も出動。
ジョブサンを運転して、うちの周り、近所、はては親戚の家々とフル活動。
毎日、温泉で疲れを癒し、窓の外を見ては、まだ降ってる、明日もまた、大変だと深いため息をついている。
何も出来ない私は、少々肩身が狭い。
腰も悪いし、手も不自由、ただただ、雪の降りしきるのを見ているしかない。
yっちは、毎日、山と積まれた雪を融雪機に入れる役目。時々隣りのおばさんが手伝うものの、ほとんど一人でやっている。体中が筋肉痛だと嘆いている。
で、先週、蓬ほうのお客様で、リンパマッサージをやっている方をふと、思い出した。
yっち一緒に行こうか?で、電話をした。
なんと、彼女出先で、これからお店に行こうと思っていました、と。
これって、シンクロ?
いやあ、彼女のリンパマッサージは、最高だった。期待以上だった。
yっちも大満足。
雪かき手伝えないので、せめてもの私の気持ち。
でも、一回じゃあ、ちょっと足りないかな。彼女に、毎日やってもらいたーい、といったら「私も、蓬ほうのごはん、毎日食べたい」だって。
お互いに求めあってるんだけど、なかなか会えない、これって、遠距離恋愛みたいだね。
今日も、どなたかがお店にいらしたと、連れ合いが。
時々、電話もかかってきたりして、いつ再開するかが、いま、考えどころ。
何せ、店は雪に埋まっている。水道を出すのも、なんか恐ろしい。
窓は割れている。色々考えると、もっと温かくなってからの方が、いいのかなあと思ってしまう。
手が治ってきたので、帯を出しては、あれこれ考えているが、なかなか、アイディアが浮かばない。
ちょっと、頭に刺激をあたえなくちゃあね。