あれって、なに?

兄夫婦と定山渓に一泊してきた。6千円にお釣りがくる安いプランだけど、温泉につかって、美味しいもの食べて、ゆったりのんびり、と、いく筈だった。
バイキングの最後に飲んだコーヒーのせいなのか、広いベットで大の字になって寝れてシアワセーと目を閉じたのに、全く眠気が訪れない。寝よう寝ようとするも、眠れない。
雑誌の取材が急遽土曜日になったので、メニューを考えたり、色んな事を考え、益々目が冴える。
ああ、こんなときに限って、本ももってこなかったしなあ・・・・。「そういえば、お兄さん先生、入院してるっていうけど、病状はどうなのかしら。先生、お兄さん先生が苦しまないで、旅立たれるように導いてあげてね」と心の中で思った瞬間、ベットの横の背の高いスタンドの電気がパッとついた。
隣りのベットの人は、グウグウ高いびきだし、私触ってないし・・・・。でも、よく見ると、電球は消えたまま、かさの所だけが明るい。煌々と笠だけが光っている。これって、なに?どういうこと?
3,4秒で光が消えた。
もしかして、センサーなのか?と手をかざしてみるも、明るくならない。
あれ?もしかして、先生そこにいる?とちらっと思ったけど、姿を見たわけではない。
私って、そんなの分かる人でも、見える人でもない。
だから、半信半疑、不思議。で、5時ごろようやくうとうとし、起きたのは6時半。
連れ合いに話したら「おまえ、寝ぼけたんだべ」で終わり。
うーん、でも、眠ってないんだよね。
10時、ロビーにいたら、仲間から電話。「お兄さん先生が昨夜、亡くなった」「何時頃?」[3時頃とか」
ああ、やっぱり、あれは先生が「了解」って教えてくれたんだ。
定山渓から戻り、通夜の為、室蘭へ。帰りは10時だった。長い1日だった。