初体験

昨日の味噌作りは5人、中に初体験が2人。
合計60キロの味噌作りが、yっちを入れて6人で、あっという間に出来上がった。
私は口だけで参加。
「アッ、ちょっと待った!」「そのやりかたじゃあねえ、もっと腰に力入れなきゃ」等などいつものようにポンポン言っていたんだけど。「お母さん、素敵!」なんて言われちゃって、ちと驚いた。
今頃、私のように強く言ってくれる人がいなくて・・・・・と。
親でさえ「いいんじゃないの?」で収まるって。そうか、たまにはポンポン言われたい人もいるんだって、ちょっとびっくりかな。
「誰からも叱られなくなった」って、社会全体がそうなってきたのかもねえ。
そういえば、助産師のmさんが12年も前に言っていた。「このごろのお母さんは、子供の御機嫌とって、顔色伺って、子そだてしている。お母さんのその母親も、働いていたりして、親になった娘に、子育てを教えることもしなくなった。若いお母さんは、母親がいても、いないと同じ。だから、今こそアーちゃんみたいな人が必要。みんなのお母さんになってあげて」なんて言われちゃって「私、そんな大層なひとじゃないし、人様に教えるものなんてないし・・・」「いやいや、アーちゃんが、そこにいればそれでいいから」とかなんとか言われ、気がついたら我が家に大勢のお母さんが集まってきたっけ。
勿論、子育てに成功した人ではなく、失敗だらけのズッコケ母さんの私に、人様に伝えるべきことなんてなく、ま、それなら自然療法の手当法でもやりましょか、ついでにご飯もどうぞ、なんて。
それが、今に繋がっているのだから、人生に無駄なことは一つもないって実感してる。
そのきっかけを作ってくれたmさんは、なんと5人の孫達を取り上げてもらって、今では私の大切な、掛け替えのないないお友達。孫達も彼女が大好きで、14歳の孫は「mさんになりたい」といって、今でもその決意はぶれず、助産師を目標にしているし、他の孫達も「今日mさん来たよ」「えー、意地悪。なんで私のいるときに来てくれないの?会いたかったー」というくらいみんなが慕っている。
彼女は、長い看護師、助産師経験の中、西洋医学に疑問を持ち、自然なお産、自然な快癒を実践している人。
予防注射、子宮けいがん予防注射、インフルエンザ予防注射等などにも警笛を鳴らし、私みたいにアバウトではなく、きちんとそれを説明してくれる人。
彼女の家には、様々な人が集まり、時としては、全く知らない人も寝泊まりしていく。
そのあけっぴろげな、何者もご縁のある方はokという彼女の生き方に、私は深い尊敬と憧れを持っている。
いつも、色んなことを教えてくれ、導いてくれ、時として、はっぱもかけられる。
そうだ、彼女が結構きついこといっても、何か小気味よいから、若い人が私の言葉に同じこと感じるのかもしれないな。
「蓬ほう」という店を始めたことも、きっとそこに繋がっているのかもしれないなあ。

中国人のエンちゃんが、味噌作りしてみたいけど、なんだか大変そうだし、自信がないから、やっぱりやめます、とyっちと間違って私のメールにメッセージが入っていた。
誰じゃ?のやりとりで、間違ったとわかり「この味噌作りはね、日本の伝統食を伝えていく役目もしているの。
とっても楽しいから、作らなくてもいいから、一度見学にいらしゃいな」と返信したら「アーちゃん、ありがとう。作ってみたいから、よろしく」と。
彼女は日本人の御主人との間に3人の子どもがいて、とっても魅力的な人、この日本の味噌作りを是非楽しんでもらいたいわー。
そんなこんなでこの10年、若いお母さん中心に、色んな人達が味噌作りという日本の伝統食を繋げていってくれている、まだまだ、辞められないぞー。