今年もよろしく

去年の骨折から40日がたちました。
不自由さと痛みとで色々大変な日々でしたが、今週、ギブスも外れリハビリも開始と順調に快復しています。
昨日持てなかった箸が右手で持て、口まで届かなかったのが今日は届きと自分でも驚くほどの快復力です。
それにしても、長かったなあ。
何も出来ないので、ひたすらテレビを見ていた日々。本を読んでも片手で持って、ページを開いてというのが、事の他重労働に感じられて、長く読んでいられなかったり、一つ一つの日常の何気ない事が辛くて出来ないというのは、驚きの発見でした。
しかし、一番の収穫は、関白殿下を休止して、私の面倒を積極的にみてくれた連れ合いの働きぶりです。
多分、3カ月限定関白返上、ということらしいけれど、結婚生活42年にして連れ合いにこんなにお世話になりながら生活するのは、初めてことです。出産後でさえこんなに親切にしてはもらえませんでしたから。
私はマッサージ器にふんぞり返り、流しで連れ合いが茶碗を洗っている、いやいや、なかなかいい図ですなあ。
何せ期間限定なので、私はこの状況を大いに楽しんでいるというわけであります。
とはいえ、指示を出すのもまた、なかなかな骨の折れること、自分がした方がどんだけ楽なことか、いえいえ、でもそれは贅沢というもの、ゴミ出しもしたことがない、茶碗も洗ったこともない、ご飯も作ったことがない、米をといだこともない、このないないづくしだった一人の男が懸命に家事をこなし、妻のコートのボタンつけまで出来る男にヘンシーンしている今日この頃であります。