柿の葉

我が家の柿の木は、小さな実を3,4個成らせるだけ。でも木自体は2階に届くほど伸び、葉も沢山付け立派な葉だ。
もう20年くらい前、広島県の親戚から送って貰った干し柿の種を植えたら、どんどん成長して、こんなに大きくなった。
春の新葉の時は、天ぷらに、そして、大きな葉は皿の上にひいて色どりに、おしゃれにご飯を包んでみたり、と大いに活用した。
そろそろ葉をもいで、お茶作りしようと思っていた矢先、ああ、やられてしまった。
毎年枯れ葉になって、向かいの家の側溝に溜まるので、迷惑をかける前に、枝ごと切ってしまう連れ合い。
今年はまたいやに早く切ってしまった。しかも、私が出かけた日に。
柿葉のお茶は、結構手間がかかる。蒸してから干す。この作業がかなりの時間を要するので、時間がたっぷりある時でないと、なかなか作業に踏み切れない。
去年はかなりの量作ったけど、今年は残念ながらタイミングが合わなかったようだ。

今年も色々な葉がお皿代わりになって活躍してくれた。
葵の葉、みょうがの葉、雑草もハーブも畑や庭の葉っぱ達が大いに役立った。
生えているものを使える喜びを大いに味わった半年、それももうすぐ冬を迎えるのでお皿の上が寂しくなる。

yっちが夕張の知り合いの畑に行って、大根や野菜を貰ってきた。大根は20本、抜いて、洗って直ぐ干せるようにしてきてくれた。所が、スピード違反で捕まり、結局1万5千円の高ーい大根になってしまった。

今日は朝から家族にしか会わない日だった。
こんな日はのんびり読書に限る、と気持ちを切り替え、蓬ほうの2階で薪ストーブにあたりながら、コーヒー片手に、山元加津子さんの本に涙しながら過ごした。
途中眠くなり、15分ほどストーブのあったかさに包れて眠ってしまった。
こんな日は早く上がって街の本屋さんにでも行こうと思ったが、考えて見れば今日はドームで野球がある日。
地下鉄はひどい混みようだと考え直し、じっと家にいた。
何もしないで、一人で家にいるのは久しぶりだ。
10月は色々行事も多く、蓬ほうのお客様との出会いも多い月だった。そして、29日は亡き師匠の1年祭だった。
1年というのは、一つの節目で、何となく1年たつまではと思って過ごしてきたので、心のどこかでプツンと何かが切れた感じがして、ああ、終わったという思いが、今日も私を無気力にしていた感じがする。
心の休養日だったかな。
野球もなんだか見る気がしない。
月曜日、東京ドームホテルで巨人軍の選手達に会った。原監督にも会った。どこかのおじさんが「がんばってください」と言っていたので、いえいえ、頑張らなくてもいいです、って言ったらそのおじさん達がニヤッとして私を見た。
「あーちゃんが、頑張るなっていったから、原さん言うこと聞いたんだわ」って孫娘がファイターズが勝ったので冗談に言ったけど。
野球嫌いの息子は、どっちが勝ったって、負けたってどうだっていうんだい?というけど、今日の私はそんな息子の気持ちが少しわかる。
なんだかどうでもいいかな。と言ったら野球大好きタミちゃんに、頭どつかれそう。
何たってタミちゃんは、応援グッズを出して、夫と二人で大声で応援するんだとか。夏など外に聞こえるので、暑くても我慢して窓を閉め切ってまで応援するんだって。
へー、と言ったら「あんたそうしないのかい?」とあきれられた。

明日、天城流湯治法のナオミンさんが、蓬ほうにいまーす。
体験出来ますので、時間のある方は是非自分で癒せる天城流をお試しくださいませ。
11時から16時までです。

話は変わって、福島の話。
いわきに実家がある方が、里帰りした時の色々な話を伺ってびっくりした中に、高速のパーキングエリアのゴミ箱には、福島のお土産ものがうず高く積まれて捨てられている、って。その方も、話には聞いていたけど、実際に自分の目で見て、ショックを受けたと言っていた。
こんなようなことが、今福島のあちこちでおこっている。
つい最近、何か協力したいが、今の現状が殆んど耳に入ってこないので、教えて欲しいと言われた。
身近な福島の人達の話なら、私にも出来ますよ、とお返事したのでいつかお話する機会があるかも。
知っていることは、伝えていくのも支援に繋がると思うから。