トマト

さっき知り合いから電話があった。唐突に「トマトいらない?」聞けば息子さんが農業目指して今年から野菜を作っているそうな。トマトが沢山とれたのに、売り先がなくて困っているとのこと。
我が家も毎日トマトは採れるし、今朝も向かいの父さんからトマト貰った。でも、捨てる位なら、トマトソースでもなんでも作れるし、買うことにした。
なかなか大変らしく、夜遅く帰宅した息子さんは、ご飯を食べながら寝てしまうそうだ。まるで小さい子供のように。それほど疲れて帰ってくる息子の為に、両親も手伝いに行っていると。
一人でやっているので、見兼ねての事らしい。
10キロもあるらしいから、どなたか欲しい方いませんかねえ。

千葉産のドでかい梨が息子の家に届いた。しかし、福島はもとより、東北、茨城、群馬、千葉産のものは、放射能の関係で子供達にはとらせない方針の息子の家では食さない。
で、爺ばばの元に。あまりの大きさに4人で食べても食べきれないほど。甘くてみずみずしくていとうまし。有難く戴いている。
しかし、だ、ここで問題発生。
少し、面倒なことになり、yっちは頭を悩まし相談にきた。
北海道に住む我々とは大きくかけ離れた考えの人達の前に、yっちの戸惑いは大きい。
かなり強烈なメールが舞い込み、えーーと驚いている。
我ながら適切な回答を与え、yっちは流石、年の功とちょっとはドジ母さんを見なおしたみたいだ。
それに関連して、福島から夏休みに北海道にやってきた親子の話し。地元に暮らしていると、プールに子供を入れるか入れないかで悩む母と、全く問題にしない母、洗濯物を外には干せない母と全く気にしない母、そして気にするということさえ周りにいえない母、その距離感は最早埋めようがないほど、溝は深まっている。
北海道に避難している人達を、地元の人はなんと言っているか、みなさんは知っていますか?
「裏切り者」だそうです。
目に見えない放射能、そのことを真剣に考え、我が子を守る選択をした母子に浴びせる言葉です。今しか見えない人々、考えたってどうしようもないと秘かな疑問に封印してしまった人、其々立場もあるし、考えは違うし、あまり深く考えないかもしれないし、今の生活を変える選択をしないかもしれない、そんな人にとっては、放射能の影響を受けているかもしれない食べ物を受け入れない選択をした人は、信じられない無礼者と映るのかもしれない。
私のような年配の人はいいけど、子供には安全な物を食べさせるのが、日本の為と思う息子のような考えは、千葉の知り合いには苦々しく映っているだろう。
誤解のないように、決してそちらの物は戴きませんと言ったわけではないのです。だから、yっちは、なんて面倒なややこしい考えなのだろうと驚き「私、アーちゃんがお母さんでよかった」だって。そう、単純明快だからね。面倒くさい考えはいやだもーん。
梨はお客様に千葉産と断ったうえで、おいしく戴いて感謝感謝。