お祭り

あちこちで秋のお祭りたけなわ。今日から月寒神社のお祭り。この日に向けて孫は、お稽古を重ねてきた。暇さえあれば三味線を弾いていた。
手には三味線タコが出来て、日毎、三味線の音色も良くなってきた。
そして、今日の夜宮での舞台、去年までは、亡き師匠が素晴らしい三味線で、この地域の人々を呻らせていた。でも、あの真ん中に座っている筈の師匠が今年はいない。
仲間3人での舞台、師匠は多分、どこかで見守っていてくれた筈。数百人の観衆の中で、涙を流していたのは、おそらく私だけ。去年師匠が輝いて三味線を弾いていた姿を思い出して、なかなか涙が止まらない。
3人は其々一生懸命だったけど、残念ながら師匠にはまだまだ程遠い。とはいっても、仕方のないこと。あれだけ、ひきこんで、あの沢山のお客様の前で、立派に弾いた孫を褒めてやろう。
まだまだ、修練が足りないと多分、本人も自覚しただろう。
身うちとしては、取り合えず終わってフウーというところ。
母親の成人の時の振袖を着て、孫はまた一つステップを上った。
明日は、若手の仲間5人に混ざって、中学1年の孫が又弾きます。お近くの方は是非聴いてやって下さい。
今夜、山木しょうへいというギタリストが舞台に立った。
素晴らしい演奏、彼は本当に素晴らしいギタリストと感じて、その音色に聞き入ったけど、残念ながら、神社のお祭りのギターではないなあ。
もっと違う場所で、しみじみ聴きたかった。きっと、彼はこれから世に出る人と感じた。
彼のcdを買ったので、ゆっくりきこう。


昨日、ラッキーママから採れたて枝豆、芋を、民ちゃんからはおけらが食った芋、そして今日は、近所のとうさんと、うちの連れ合いが北広島の畑で、トウキビ、スグリ大根、黒豆の枝豆、すいか、新種の芋、青なんばん等をとってきた。
黒枝豆は、みが入りすぎてパンパンだったけど、半端じゃない甘さ、トウキビもすいかも甘くて、ご飯もいらないくらい美味かった。
北海道のこの秋の実りの半端じゃない美味さ、内地の方々、涼しくなる北海道の味覚を味わいに是非いらして下さい。と言ったって、内地の人、見てるかーイ?
というわけで、母ちゃんは、朝から茹でたり干したり、冷凍したり、その合間に孫の着物の支度をしたり、子供2人の着物の着付けしたり、なんだかめちゃくちゃ、忙しい一日だった。

昨日のこと、民ちゃんが腑抜けのようになってやってきた。
娘さん家族が、御主人の故郷オーストラリアに帰国したから。
娘と孫達が遠い外国に行ってしまった寂しさは、きっと私なんかには分からない、寂しさだと思う。食べ物が全く喉を通らなくなって、やせ細った彼女、無理もないと思うけど、少しは食べてね、元気出して、孫達の国へ遊びに行かなくちゃ、ね。とはいえ、彼女のどうしようもない空虚感は、今しばらくそっとしておくしかないかも。
私も立場は違うけど、似たような思いをしたことがあった。
孫2人と引き離されたあの日、私はショックでソフアに寝たまま起き上がれなかった。
生まれた時から、片時も離れずに、面倒をみてきた孫達、悲しい別れだった。泣いて泣いて数週間毎日泣いていた。
だから、彼女の気持ちのほんの少しは分かってあげられる。
人生って、何が起きるかわからないもの、あんなに幸せだった日々も、いつまでも続かない。すべてのことは、永遠ではない、って事。だからこそ、今、この時が大切な時間。
ああーーー、って思う相手も、いてくれるから。一人ならこんな思いはしないけど、その分、とてつもない寂しさが襲ってくるかも。上手く出来てるんだ、人生は。
みんな、顔晴れーーーー、私顔晴れーーーー!