夏帯の暖簾

半日かけて着物箪笥の整理をした。
いつの間にか、着物や帯や小物がたまり、どぎゃんかせんとあかん、とずっと思っていたので、この際、徹底的に整理した。
着物が好きで、結構着ていた時期があった。連れ合いも着物好きで、毎日でも着てれ、と新婚時代に言われて、出来るだけきていた。なんて可愛い妻だったのだろう。???
自分で買った着物など1枚もなく、親が支度してくれた着もの、連れ合いの両親に買ってもらった着物、そして叔母から貰った着物、人から貰った着物と、ほぼそんな着物でいつの間にか、箪笥に収まりつかず、あちこちにしまってあった。
最近は孫の三味線用の留袖や喪服、色んな人が下さる留袖、息子のリサイクルショップから格安で買った着物、あっ、自分で買ってるわ。
その中から、もう閉めないだろう帯数点を蓬ほうの飾りに使うことに決めた。そして、昨日、叔母から貰った茶色のスケスケに編みこんだ夏帯を暖簾にしてみた。
おそらく相当の値段で買ったものだろうけど、今や箪笥の肥やしになっているその帯にハサミを入れた時は「おばさん、ごめんね」と心の中で謝った。
出来上がったこげ茶の夏帯の暖簾は、なかなか素敵で、自分としては大満足。
テーブルにかけてあった帯も入れ替え、壁につる下げていた帯も替えた。
毎日、暇なので色々店の中をいじってみたり、これはこれで楽しい。

昨夜遅く道東から又一人孫が来て、6人の小中学生が勢ぞろいしたので、我が家は、朝から晩まで、きゃあーきゃー、ワイワイと大賑わいだ。
爺ちゃんは女の子達に囲まれ、オオモテだ。「爺ちゃん、可愛いー!」などと言われても怒らず嬉しそう。いやいや、孫の力ってね。
女の子でも、食べ盛りなので食べる量も多いし、洗い物も半端じゃない。トイレットペーパーなども一日もたない。
久しぶりに会った3姉妹といとこは、本当に楽しそう。勉強もできる子が出来ない子に教えたりして、つい数年前まで、みんなの宿題を見るのもさせるのも、えらいエネルギーを要したことを考えると、なんて楽ちん。
あと2,3年で3人が高校生になるので、今のように6人全員が揃うのも難しくなるだろう。
だから、婆ちゃんとしては、今この時を大いに楽しもうと思っている。
ちと、しんどいけど・・・頑張れーバアチャンーー。