コートジボワールの親子

室蘭の温泉で、コートジボワール人の親子に会った。
温泉に突然、色の黒い子供達が現れて、一瞬びっくりした。
女の子3人と男の子一人、あとから大きなお母さんがバスタオルを体に巻いて現れた。
うーん、バスタオルはダメよと教えてあげた方がいいかなあ、と思っていたら、ちゃんと、自分からバスタオルを椅子に置いた。子供達もちゃんと、体を洗ってから湯船に入った。
うん、感心感心。女の子たちは、チリチリの髪を細かく編んで、色とりどりの飾りをはめ込んでる子、地味に編んだだけの子、編んだ髪を芸術的に盛り上げている子、と3人3様で、とても素敵。
一緒に湯船につかっていたら、なんと4人とも流暢な日本語で話している。
「あら、日本語出来るんだね」「そうだよ」
一緒にいたお婆ちゃんみたいな人がおしえてくれた。
「この子たちはみんな日本で生まれたのよ。だから日本語はペラペラ。日本舞踊も習っているのよ。この子たちのお父さんは、室蘭工大を出て、英語の先生をしているの。輪西には、沢山外国人が住んでいるから、ちっとも違和感なく、みんな溶け込んでいるの」露天風呂に浸かりながら、色々教えてくれた。
お母さんもまた、上手な日本語で色々教えてくれた。
そのお母さんが「この前、テレビで水中出産見たけど、それって今も日本でやってる?」
そして、コートジボワール人のお母さんと、ひとしきり自宅出産の話になった。
我が家も、もう35人以上の外国人と縁を結んできたけど、コートジボワールという国の人は初めてお目にかかった。インドのビヌも、スリランカのルーワンも色が黒い人だけど、彼女たちの黒さにはかなわない。
黒光りして、とっても素敵だった。
8歳位の男の子がやんちゃで、「露天ふろに飛び込みたいからみんなそこどけて」と言ったらお母さんが「悪いことしたら、チンチンもげちゃうんだって。この前テレビでそう言ってたよ」だって。思わず噴き出した。龍や、天使の羽みたいな雲が流れる空に、橙色の太陽が海に沈みがかった夕方のひと時を、国を超えて井戸端会議をしているって、なんかすてき!
しかも、スッポンポンで。