素足と布草履

昨日の事、三味線のお稽古に行く車の中でのこと。
素足に下駄ばきの私の足を見て、yっちが言った。「あら、アーちゃんも素足かい?アーちゃん、素足でよそのお家に行ってもいいのかい?」かなりきつい口調で。「夏だもの、いいんじゃないのかい?私はどこでも素足だよ」
なんでも中学生の孫娘が、素足にサンダル履きで出かけようとしたので、うんすこ叱ったのだそう。よその家を訪問するのに素足とは何事だ、しかも、三味線のお稽古なんだよ、と。
孫は何で素足が悪いのかわかんない、とむくれている。ついに親子喧嘩に発展した。
何時になくyっちは、怒っている。
正式なパーティでも、昨今は素足にサンダル履きだし、かえっておしゃれだ。
私が子供のころ、皆素足に靴を履いていた。ゴムの靴なので、汗をかくとぐちゃぐちゃと音がした。私は靴下をはいていたけど、お金持ちだから靴下履いてるといわれた、そんな時代だった。
うーん、素足は失礼なのか?若いのに古風なこと言うんだなあ、と思ったけど、「そうだね、三味線の時は、靴下持っていって、その場で履いたらいいね、今度からそうしまーす」とまあ、言っておいた。
私とて伊達に年を重ねているわけではない。色々常識はある程度わきまえてはいるつもりだ。いや、そうか?そうでもないか?うーん、ちと、自信がないかも。だから、あまり威張って言えないけど、どうでもいいんじゃないか?
皆の足を見たら、みなさん、きちっと靴下を履いていらしゃいましたです。
その家の母さん抜かして。

昨日の布草履講習会は、10人の参加者で、10時からスタートし3時までかかった。
先生が呆れるほど、覚えが悪いらしく、無駄口叩きながら、笑いながら、もう無理といいながら、どうにか片方だけはみんな出来上がった。両足出来た人もいたけど、結構時間がかかり、先生も生徒もクタクタだった。
それでも、形になって段々出来上がるのは、楽しい。
私はといえば、前日、大ナベで煮物を作り、玄米の支度をし、朝早くから、1升のご飯をおにぎりに握りと、10人分のお昼ご飯を用意しながらだったので、集中できない中での草履編みで、出来上がってよくよく見れば、右と左と太さがかなり違ってしまった。
とっても楽しく新鮮だったけど、もういいかな。誰かが作ったのを買わせてもらうことにしよう。
こんなに、手がかかり時間もかかるって知っただけでも、よかった。
講師の先生、本当にありがとうございました。手のかかる生徒ばかりで相すみませんでした。
でも、皆さん、晴々と、とてもよい顔をしていましたよ。
お陰様で、ようこそあったかい道への寄付金も集まり感謝感謝です。
寄付金集めはまだまだ続きますが、一段落して、早速運営資金にしてもらいます。ご協力下さった皆様、本当にありがとうございました。
夏休みに入り、東北から子供達が相当な人数がやってきています。息子は、その全体の代表になっているとかで、この夏休みは自分の子どもたちそっちのけで、大忙しらしい。
ま、その分、爺ばばが孫達の面倒をみましょう。
「お父さんはね、本当に大事なことをしているのだから、分かってね」と娘に言い聞かせているのを聞いたので。