雪の下

野草の雪の下は、熱さましや血液浄化など薬効が優れ、我が家では子供の熱さましに大活躍だ。
雪の下様さまで、庭の片隅にもう何年もはえている。
でも、あまり元気がなくて、今年は毒だみに勢力をゆずっている。
そこへラッキーママが大きなビニール袋いっぱいに雪の下を根こそぎ入れて持ってきた。
お茶にしてと。いくらなんでもそんなにかい?
ラッキーママの家の畑にはびこってどうしようもないから持ってきたと。
ああ、有難い!けど、その量の多さにちょっと退いた。
洗って干すまで小一時間かかった。庭に干して昨日早めにお休みーーと布団に入った。
あっ、干しっぱなしだ。雨降ったら大変ととび起きて、外に出て家に干した。生憎今日も雨なので、外には干せない。雪の下って雪の下になっても葉が元気なので、雪の下と言うらしい。それほどの強さを持った薬草。
今まで色々なお茶を作ったけど、雪の下は初めて。
ちょっと大変な作業だったけど、出来上がりが楽しみ。えんやこら運んで持ってきてくれたラッキーママありがとう。出来上がったら2人で飲もうね。

いわきからの避難家族のママが「父の日」のプレゼントと言って連れ合いにワインを持ってきてくれた。私にも可愛いピンクのお花を。
1年3カ月たっても、まだ癒されない心と体を抱えて、鬱の夫を抱えて、様々な問題を抱えて疲れ切ったママが、私達夫婦への心使いに胸が熱くなった。
ご飯を食べ、yッちのチョコケーキを食べ「あー、美味しかった。元気になった。不思議だね、あーちゃんのご飯食べると元気になるよ」と嬉しいこと言って帰って行った。
娘にしたらちょっと年食っているし、妹には若いし、でも、なんだか娘みたい。
いつも、どうしてるかなと気になる。
いわきの家が何度も続く地震で、また更に7センチ傾いてしまったそうだ。
売りに出すべく手続きしている矢先なのに。
鬱のパパはかなりよくなって、今日退院した。でもこれから仕事があるのか、どうなるか全く前途多難だ。
でも、ママの根っからの明るい性格がきっとすべてを良い方向に持って行けるだろう。
私はそう信じてこれからもママの応援団でいよう。

夏休みを利用して福島から大勢の子どもたちが静養にやってくる。
次男の係わる西区にある「ようこそあったかい道ハウス」は、資金不足で存続すら怪しくなっている。先日新聞に載っていたけど、反応はいまいちだそうだ。「もうみんな、人事なのさ。忘れてるんだよね」と息子が寂しそうに言っていた。
幼稚園の運動会で、子供達が一生懸命競技に参加している姿に「みんな何も気にせず、外で元気に飛び跳ねているけど、その幸せをどれだけの人がわかっているだろう」とポツンと言った。
私もそんなことは考えていなかった。あたり前に空気を吸っていた。
そうか、あたり前に空気を胸一杯に吸えない人々が、同じ日本にいたんだった。
せめて、子供達に、この北海道のきれいな空気を吸わせてあげたい!
今も苦しんでいる人がいることを、忘れないようにしようよ。
喉元過ぎれば熱さ忘れる、ということわざがあるからね。
私は幸い、息子を通じて色々な情報を貰うことができるから、少しでもその情報を私なりに発信していこうと思う。