天然?

中学生の孫と二人で街に行った。
地下鉄から地上に上がる時、ドアの前でいつまでも立っていると「あーちゃん、それ自動ドアじゃないんだけど。見ればわかると思うけど」「あら、なんで開かないかなあと思ったら、違ったのかい」「いやだあ、あーちゃんって、ホントに天然だよね」
最近大人になりかけている孫達が、口をそろえて「おかしいひとだよね。天然だよね」とかいうのさ、私の事を。友達のラッキーママなぞ「またしても、天然炸裂!」といつも言う。
ま、否定はできない数々の出来事所有者であります。
子供達を道東の妹の所に遊びにいかせるべく、汽車に乗せようと送りに行ったら、なんと1時間前に特急列車は出発していて、折角とった寝台席がフイになった。親子4人お通夜のような顔で帰宅。翌日早朝連れ合いが別の汽車のチケットと交換してきて、無事出発。今でも時々あの時寝台列車に乗れなかった、と言われて小さくなる。
次男の高校受験の日、張り切って弁当を作って持たせた。
息子が出かけた後、なんと、弁当が流しにあるではないか。間違って同じタッパーに入っていた筋子を持たせてしまったのだ。
連れ合いが直ぐに高校まで車で先回りして次男を待っていたけど、見つからず帰宅。
試験を終えて帰ってきた息子は、連れ合いに文書を提出した。
「父へ、母さんが持たせた筋子のタッパーから、筋子の汁が漏れ勉強道具は筋子の汁で赤く染まった。一生の大事な受験に、こんなことっていいのか?よって僕は直訴する」みたいな事が書かれてあった。いやいや、不徳の致す所でございます。
ま、息子はその高校に無事受かったけど、行きたくないと私立を選んだから、ま、いいけど。
このごろ、年のせいか、天然が向上し、お客様の前でもやらかす、と言っても、自覚はないからみんな余計に面白がる。
連れ合いなんぞ、いつもの事だと諦めているのか、たいして面白がりもせず、「フン?」みたいな無反応。
yッちに至っては「ま、いつもの事で、慣れてるから」で終わり。
これって父親譲りかも。父親と言う人は、昔、三越の前を歩いていて、皆が自分を見て大笑いしていたのに、なんで?と。何とふんどしが外れて、ズボンの足の所からひらひら引きずっていたそうだ。
親譲りの天然だもの、仕方ないわ。
こうなったら、天然道まっしぐらしかないな。