ご縁

きっとご縁が巡ってきたのでしょう、という出逢いの日だった。
以前1度蓬ほうにいらして下さった若い方が、年配の男の方と一緒にいらした。
前に来たとき、本を借りたといってご丁寧にお礼のお菓子を持ってきて下さった。
昨日も今日も10種類以上の品数になってしまって、ちょっと多過ぎかなと思いながらブドウとプルーンの酵素と共にお出しした。
一つずつ説明し、麻の実ナッツとオイルですというと、年配の方が、昔は麻がどこにでもあった等ひとしきり麻の話になった。
何と彼は中華料理の店を沢山経営し、若い方はその店で働いていた方で、彼女はフランスだったかな何とか料理で賞をとった方だとか。
いやいや、プロの料理人2人に、素人の私の料理が果たしてお口に合うものかどうか、もうジタバタしても仕方がない。
お口に合うかどうか心配だったけど「美味しい、美味しい」と言って食べて下さった。
この御方、只者ではないなと色々話していてわかった。
でも、そんなそぶりは微塵も見せず、気さくに色々お話して下さった。そして、道産子馬を4頭飼っている話、白樺の樹液をあげるから是非おいでとか、しまいに3年生だった孫の「気あい」の習字にいたく感心してくれて、「この子に蓬ほうというの字を書かせて、それを木に彫刻しよう」と言ってくれた。店の看板になるものがなくて、いずれ縁があれば誰かが作ってくれるだろうと思っていたことが、今にわかに実現するかも。
夕方、yっちと子供達が神宮のお祭りに行く為、地下鉄に乗ったら、カラスさんという書家に会って、その話をしたら、今度大きな紙に書かせてみましょうという話になったとか。
ちっとも偉ぶらない、でも何かを持っている魅力的な御方とご縁がついて、今年中には、蓬ほうの看板が出来たりして。