守秘義務&プライバシー

近頃富に聞くこの言葉って何か違和感を感じるのは、私だけ?
色んな場面で個人情報ですからという理由で、相手の名前も電話も知らせられない事が、ままある。
物騒な世の中だから、仕方がないのか。自分の身を守るためには必要なのか?
息子に母さんは甘いんだよと言われそうだけど、これっていいのか?
先日1年生の孫娘が、学校から児童会館に行く途中、青信号で渡った途端、右折の車に接触された。
車はそのまま行ってしまい、児童会館に泣きながら「車が足の上に乗った」と。
その車をはっきり覚えていたし、助手席に乗っていた子供に見覚えがあるというので、親も警察も顔写真をこの子に見せたらわかるから、見せて欲しいと学校側に訴えたそうだ。所が守秘義務とかで、それはできないと教頭が拒んだ。警察官が頼んでも守秘義務を盾にがんとして受け付けなかったそうだ。警察で教育委員会に問い合わせたら、同じ回答だったそうだ。
結局その車の運転手は、わからないまま。当て逃げか、それとも接触したのかもわからなかったのか。孫が見た時、運転手は、携帯で話していたというから、もしかしたら、自分の車が子供に接触していたかどうかも分からないかもしれない。しかし、孫の足には、はっきりとタイヤの跡がついていた。
たいした怪我でなく済んだからよかったけど、これが大けが、もしくは命に係わる事になっても、学校側は、守秘義務を通すのだろうかという疑問だけが残った。
被害者ではなく、加害者を守る事が守秘義務に繋がるのか?
マニアル通りに動いているのだろうけど、全くすっきりしない出来事だった。
孫は警察官の質問に的確に答え、車の絵も書き、かなりしっかりと対応したそうだ。しかし、警察官と学校の先生が揉めているのを目の前で見て、自分の見た助手席の男の子が、やっぱりよくわかんない、といつの間にか曖昧にはぐらかしたらしい。
それはそうだろう。大人が自分のせいで喧嘩腰に話しているのを見せられたのだから。
結局、孫の事を考えて、犯人探しはあきらめた。
孫は一人ではなく友達と一緒だったけど、青信号になって一足早く渡ったそうだ。
でも本当に大きな事故にならなくてよかったと、親と共に安堵した出来事だった。

今夜7時半からnhkテレビで札幌に避難してきた大熊町の熊さん一家の苦難を報道していた。
1回目の「ようこそあったかい道」で知り合った熊さん夫婦と懐かしいテレビでの対面。
折角札幌に避難してきたのに、夫婦で帰ってしまった時、どうして?と思ったけど、今日テレビで彼らの思いが伝わってきて、涙が出た。
「福島にかえります。お母さんと息子さんには本当におせわになって」とお電話をいただいて、いつも熊さんどうしているかしらと気になっていた。悲しみを堪え前向きな奥さんと、とぼけたいい味の熊さん、どうかお元気で少しでも楽しんでお過ごしください。
もうひとつ、嬉しい電話があった。いわきから避難してきたsさんのうちのパパが鬱の症状がよくなってきたという。合気道の先生のお話を聞いたことから、何かきっかけができたらしい。
久しぶりに話したsさん「あーちゃん、私しばらくぶりに笑ったよ」と言ったので彼女の今までの奮闘ぶりを知っているだけに、思わず涙がこぼれた。
よかった、私と話して笑ってもらえて。きっと溜まっている思いがいっぱいいっぱいなんだろう。明るく元気で前向きなsさんが、笑えなかったなんて。「来週時間作って会いに行くよ」と言ってくれたので、彼女の為にとびっきり美味しいご飯作ってまっていよう。