弁当屋さん

何と、弁当を頼まれた。
ま、10個くらいなら、いけるかなと思って引き受けたら、昨日になって15個に増えたと。
10個も15個もたいして変わらないかと能天気な私。
しかし、なにぶんにも初めての経験。いつになく緊張し、頭の中はお弁当の中味の事でいっぱいの数日だった。
昨日は朝から牛蒡を煮たり、ゼリーを作ったり、おかずの下準備にほぼ午前中は立ちっぱなしだった。
午後から容器を買いに行ったり、孫娘の中学入学のお祝いに赤飯を炊きお祝いの準備をし、頭の中で次にすることが収めきれず、豆を煮ながらあっちをやり、こっちをやりながらそっちをやりとヒッチャカメッチャカ、しかも夜は三味線のお稽古で、青森での大会が近いので休むわけにもいかず、みっちりお稽古。
こんなにすることやること満載なら、ボケずにすむかもと思うくらいの充実した1日だった。
そして、今日、10時にはお弁当15個完成。
yっちが「手伝うかい?」と言ってきたけど、一瞬、頼もうかなあと思ったけど、いやいや、大丈夫一人でやろうと思い、下準備から完成まで一人でやった。11時前に弁当をとりにきたnちゃんに渡してホッとした。どうか、皆さんに喜んでいただけますようにと願いを込めてnちゃんを見送った。
ほっとしたのもつかの間、11時前に予約のお客様到着、直ぐに予約なしの馴染みのtさん達がやってきて、すぐまたkさんがお友達とやってきた。
狭い店内、隣り合った2組を紹介する。kさんはヨガの先生よ、と言ったとたんtさんが反応。
シンクロか、tさんはヨガの先生を探していたところだった。
そして、この2組はたちどころに仲良しに。
結局5時半まで、途中加わったnちゃんも交えて話題は尽きなく、広範囲の結構深い話になって大盛り上がりだった。
昼ごはん抜きということも忘れ、楽しいディスカッションだった。
後片付けを終え、帰宅するとすぐに夕飯の準備、しかし私って働きものだわと、誰も褒めてくれないので、自分を褒めながら、ご飯したく。美味しいんだか美味しくないんだか、機嫌悪いんだか悪くないんだか、分からん連れ合い。でも、疲れているので無言もこんな時は結構有難い。
さっきまで、充分おしゃべりに興じていたので、ま、いいか。
初めて作った自然食弁当も上々の評判だったみたいだし、今日は本当に充実した1日だった。
自分を愛せないと言ったケミさん、あなたのキャラクターは最高よ。またいらしてね。
今度はご飯大もりにします。

日曜日、小樽の同窓会へ。骨を折ってくれたs君、ありがとう。
ただ、懐かしい旧友や恩師に会えると思ったのに、肩すかしだったのは残念。
でも少人数とはいえ、最上小学校の仲間と懐かしい思い出話を共有できて嬉しかったわ。
しばらくぶりの小樽、少し早く着いたのであちこち歩いてみた。
丸井さんはあいたまま、あの店もこの店ももうなく、なんとも寂しい都通り。でも、沢の露という飴やさんはむかしのままあった。「父が大好きで・・・・」と言ったにも関わらず、店主のおじさんは無視。ま、いいか、そんなお客の感傷に付き合いたくはないのだろう。
300円の沢の露買ってきた。
何となく入った唯一のデパートのある店で、私の足は止まった。アジアっぽい私の好きな洋服達。でも、別に欲しいものもなく、買うつもりもなくその店を出たら、目に入ったコート。この素材は?デザインの素敵さについ手に。そこへ「来てみて下さい。それはタイのオリジナルで、ガーゼでつくっています。きっとお似合いになりますよ」
いえ、結構ですといえないコートの魅力に負け、羽織ってみた。即決。「なんか、こういうアジアっぽいものばかり好きなの。息子が以前アジアの店やっていたので」と言ったとたん彼女は息子の名前を言った。いやあ、お互いにびっくりしたのなんの。
同業者としての知り合いで、息子のやっていたブッタアイズにも来たことがあるといい、しきりに息子を懐かしがっていた。
何だろう?こんなことってあるんだねえ。
引きあっていたのかも。偶然ではないのかも。
ともあれ、友人のお下がりのコートが何となく、なじんでいなくて、着心地が悪かったので、お気に入りのコートを見つけてラッキー!