懐かしい再会

先日、朝、突然懐かしい聞いたことのある声の持ち主から電話がかかってきた。
昔、千葉に住んでいたコーちゃんだ。
私が横浜の学生時代、休みになると、親戚のコーちゃんの家に遊びに通っていた。
母のいとこだけど、私より1歳年下で、なんとなく波長が合って、ずっと仲良しだった。
学生時代から、かなりの変わり者だったコーちゃんは、いつの間にか有名大学の教授なんてものになって、研究の為、世界中の薬草を求めて旅したらしい。ドイツに留学もしていたし、結構偉い先生なのだ、きっと。でも私にとっては、ただの親戚のコーちゃんだ。
そのコーチャンが「今千歳にいるんだけど、昼に伺ってもいい?」というわけで、昼奥さんと2人で蓬ほうに現れた。本当に来た!奥さんは会ったことはあるけど、挨拶程度だったのでほぼ初対面。
連れ合いもやってきて、4人で藻岩山に出かけることに。
藻岩はリニュアルオープンしたばかりで、山頂のレストランがとっても素敵だった。
ラッキーなことに、増毛や日高の山並みまでくっきりみえて、素晴らしい景色だった。
一緒にご飯を食べることになって、札幌ビール園に行こうということになった。つい、その2日前隣りのアリオに買い物に行き、yっちに「ねえ、札幌ビール園に入ったことある?私一度も入ったことないのさ。こんなに札幌に長く住んでるのにね。一度来てみたいなあ」と言ったばかりなので「ヤッター」と内心ウキウキ。
これってシンクロニシティか?
初めて入ったけど、大勢の人が順番待ちしていたので、びっくり。
40分待ちと言われたけど、10分くらいで、ガラス館なる所に入れて、久しぶりのジンギスカン
そして、久しぶりの生ビール。美味しくて、楽しくて最高だったわ。
コーチャンの奥さんともすっかり仲良くなれたし、コーチャンが帰る前にもう1度会って一緒にご飯食べたいわ、と思った・・・が、小樽の従兄の旦那が亡くなって通夜と葬式に泊りがけででかけ、今日の夕方帰宅。かなり疲れてぐったり。
幸い、孫達は昨日の昼間、道東に帰って、かなり静かな我が家。
それにしても、この一週間の間に、父方のいとこの通夜で、初めての従兄に会ったり、東京から来たコーちゃんに会ったり、母方の従兄達にも久しぶりに会ったり、しかも十数年ぶりに京都の従兄にも会えた。
何だろう、これって血かもと思うほど、久しぶりの親戚たちと、葬式なのになんだか楽しくて大いに会話が盛り上がって、たまの葬式もいいねえなんていったりして。
みんないい年になって、1年ともいえないくらい、老いが増している。
死ぬの生きるのという大恋愛の末結ばれた従兄夫婦は、長い結婚生活の末、今伴侶が亡くなってしまった。あんなに大恋愛だったのに、結婚してからは、相手を罵倒し合ってまるで漫才の掛け合いをしているような夫婦だった。
旦那の母方の実家は道北の有名な観光地になっているh番屋、父方は小樽で艀業で財を成した大金持ち、その長男だった従兄の旦那は、女中さんにかしずかれて育ったとかで、家族の温かさをしらずに育ったので、かなり冷たい父親だったと娘が言っていた。
娘は母親とも相性が合わなく、2人は寄ると触ると喧嘩腰の物言いしか出来ない母娘。
私のいとこは、どうしてあんなにマイナス波長を出しっぱなしなんだろうと、この2日間考えていた。
いくら周りが、そんなに怒らないで優しく言おうよ、と諭しても、何でもかんでも腹が立ち、自分が一番正しいと主張するあの自信は一体どこからくるのだろう。
いくらお金があっても、あんなに腹立ててばかりいたら、ちっとも幸せではないだろうに。
性格なのか、生い立ちなのか、何が彼女をそうさせるのかなあ。
一週間のうちに、2度も葬式に出て、おまけに店も忙しく、孫でうようよでとし、流石に疲れたけど、なんて楽しい一週間だったろう。
亡くなった人達は、もう高齢だから、自然の法則でしかたがない。自分の葬式もどうするか今のうちに家族に言い残しておかなくては、と2度の葬式で改めて感じた。