明朗快活な少女

同窓会の事で、49年間会っていなかったらしい同級生の男の子とメールのやり取りをした。男の子って言ったってなんたって、御年64歳だけど。
「村田さんって明朗快活な少女だったね」ほー、明朗快活?この私が、そんな少女だったのか?
彼の名前は知っているけど、顔が思い浮かばない。
同じクラスになったこともなかったような。
でも、英語塾で一緒だったらしい。
ちなみに、私の旧姓は村田でした。
同じ同級生の高校の英語教師だったお母さんが、先生だった近所の英語塾。私は落ちこぼれだったような気がする。いつも、先生に怒られていたような気もする。
英語劇をやった時、確かシンデレラ役にユキちゃんと二人でやったっけ。そのユキちゃんも私と同じく落ちこぼれで、なんか2人で慰め合ったような記憶が。
そこに誰がいたのか、はっきりしない。そこに彼がいたのだそうだ。
英語を習っていたことさえ、忘れていた。
勉強としての英語は苦手だったけど、毎朝ラジオの英会話をきいていたし、高校では、アメリカ人の宣教師に英会話も習っていたから、発音とか会話は、ま、そこそこだった。
長じて、勉強が苦手だったのに、どんな国でも英語でちゃんと会話出来た。といってもでたらめ英語を操って、意志疎通が出来た。きっと、落ちこぼれでもなんでもあの中学生の時の英語塾も、なんらかの役には立っていたのかもしれない。
昔々、明朗快活だったらしい少女は、数々の挫折と苦難を経て、暗い人だった時もあった。
でも、今、あの少女時代に戻って、64歳なりの明朗快活になりつつある。
というか、年をとると、子供に戻るってか?
そうか、年のせいか。
でも、この前中学生の孫に「いいねえ、あーちゃんのその明るい性格!だから好きさ」と言われたもん。本来は明るい性格なのかもしれない。数々の暗くならざるを得ないような体験を経て、すっぽ抜けたのかも。
ま、どっちでもいいか、明朗快活だった少女は、今、明朗快活なお婆さんです。
誰だ?そうかなあと言ってるのは?