亀のかんざし

着物を着たお客様は、3人目かな。
以前来てくれた方は、粋に着こなし、帯も変わり結び、ショートヘアーにピアス、着物も帯も古典柄ながらどこかモダンで素敵に着物を楽しんでいらした。
もうひと方も紬をゆったりと着こなし、とってもしっくりお似合いだった。
そして、一昨日、常連のnちゃんが、なんと紫色の唐草模様の着物に粋な緑系の帯、半襟は水色の水玉模様、足袋はあづき色となんとも可愛い着物姿でやってきた。
若いのにとっても着物が似合っていて、何度も「いいねえ、素敵だねえ」といった。
彼女は、待ち合わせのお友達を待つ間に、私の手持ちのアクセサリーを「避難者支援の募金してくれた方はご自由にお好きなアクセサリーをどうぞ」というコーナーから、亀のかんざしを見つけて「これ、いいのかなあ」と言った。
9年前ベトナムホーチミンの高級店で一目ぼれしてお土産用に買った亀のかんざし。
しかし、プレゼントした簪はお気に召さなかったらしく、戻って私の手元にあった。
髪を短くしたので、もう私には必要なく、誰かが使ってくれたらと思いプレゼントコーナーに置いてあった。
「私これ好き」と団子に丸めた髪にさすと、彼女にピッタリ。
去年、彼女はみちのく会に小額ではない寄付をしてくれた。
何かの時お礼をしたいと、ずっと思っていたし、気に入ってくれたので私も嬉しい。
値段は忘れたけど、ベトナムドンでも結構高額だった気がする。
彼女が気にいってくれ、亀さんがやっと行き場をみつけられたのもよかった。
nちゃん、また亀のかんざしつけて、モダンな着物姿を見せにきてね。