蓬ほうランチ

朝早くから張り切ってランチの仕込みを始める。
しかし、むなしくyっちと2人で食べる。
「暗いよ。笑顔をだして」とyっちに諭されるが、折角作ったランチを食べる人のいない虚しさは、口ではいえない。客商売は待つことも仕事のうちというから、そうだよね、とわかっているつもりなのに、今日は何故か落ち込んだ。「そういう時もあるさ」といつもは通り過ぎるのに、何故か今日はいやにマイナス思考の私。
このままじゃ、鬱?みたいな。
原因はわかっている。ネガティブ言葉を沢山浴びせられたから。
でも、それだって私次第。ってこともわかっている。浴びせた人も私を思ってのこと、とわかっている。
ただ、体と心の疲れが私をネガティブにしている。ネガティブに反応してしまったのも、私の弱さ。
とそこにやってきた姪のアミ、なんだか顔をみてホットした。
そして、電話が鳴った。
先日洞爺の温泉で会った若いお母さんだった。
相談したいと言われて聞いた話は、あまりにも深刻で戸惑った。
東北から避難してきた母子の家族が、今行き場がなく困り果てているという。
ああ、こんなことって!日本の未来を担う大切な子供達を切り捨てるような事をして、日本という国はどうなっているのか?怒りを通り越して、悲しくって涙が出る。
息子が立ち上げた「あったかい道みちのく会」に繋げたけど、被災区域以外から避難してきた家族に冷たい行政が現実としてある以上、個人レベルで支援が可能なのだろうか。