卒業式

久しぶりに着物の正装で孫娘の卒業式に出席した。
なんと簡潔な式というのが、素直な感想。
入学式には、国歌斉唱のとき先生方は着席したままで、びっくりしたけど、卒業式には全員が起立していた。
歌の得意な私は、腹いっぱいの声で君が代を歌った。
さて、いまどきの子供達の服装、ま、マチマチではあるけど、ブレザーとミニスカートの多い中、袴姿の小学生が15,6人はいたかしら。
去年甥の娘が袴姿をわざわざ見せにきてくれたけど、なかなか可愛かったので「可愛いね」とはいったけど、内心金に困っているというのに、何万もかけて小学校の卒業式に袴姿をさせるというのは如何なものかと思っていた私は、自分の孫が袴姿になるなんて言ったら、何考えている?と一喝しようとおもっていたけど、わが孫娘は、まるで(男装の麗人)のような黒のパンツスーツ姿で、颯爽と入場。
女っぽいヒラヒラが嫌いな彼女らしい姿ではあったけど、もう少しおんなっぽい格好になどと、ばあちゃんとしての感想。しかし、頭をセットして花もいっぱいつけている女の子達、ま、親は晴れの場所でかわいらしくしたいという気持ちはわかる。だから、お金持ちの人はいいのかもしれないね。
それだけ日本は豊かなのだから。
たまたま、震災の時期に重なったから、私的には、ああ、卒業式も迎えられない人々が、この日本に沢山いる今のこのときにと釈然としない思いだった。
ましかし、格好のことは、どうでもいい、個人の自由だから。みんな可愛かったし。
でも、なんだ?あの校長の挨拶は?
なるほど、震災の話にはふれた、だけど、黙とうもなく、しかも、今ここで卒業式を迎えられるという幸せの意味も子供達に何も話さずに長々と終わってしまった。
隣にいた息子が「黙とう忘れたのか?言ってこようか」と今にも席を立ちそうになったので、慌てて止めた。
わが孫は号泣して真っ赤な顔をして退場したけれど、小学生にして波乱万丈な体験をしてきた孫に心から拍手を送った。
よくもまあ、ぐれもせずここまで成長してくれたと感慨深い。
夜、赤飯をたいてささやかなお祝いをした。こんなふうにできることの幸せに心から感謝して、震災の被害にあわれたかたの事に思いをはせて。
息子がこれは当たり前のことではないんだよと子供達に話して聞かせた。
そして、彼は校長の黙とうをしない理由を聞きに校長室に直談判に言ったときかされた。
校長は「何も考えていなかった」と返答したそうだ。
ああ、これからも何人も孫たちがお世話になる小学校の校長が・・・・・。
連れ合いは「ま、そんなもんだ。程度の低いもんだなあ」とひとこと。
今朝、隣に住む息子家族のところへ行ったら、家族で朝ご飯はとらず、昼はおにぎりとバナナ1本だという。
ひもじい思いをしている人がいることに思いをはせようということらしい。

昨日、ボラ仲間がお店にきて募金の箱作ってという。そうだね、考えるかね、と言ったら、今すぐ作ってとせかす。階段にあった空き箱を目ざとく見つけた彼女は「これがいいわ、私が一番乗り」と募金してくれた。
早速、来週の開店からお店に置きますのでよろしくお願いいたします。
彼女の山仲間が東北にいて被害にあったそうで、すぐさま募金を集め、仲間が数人現地に入ってもうボランティア活動していると話してくれた。
テンツクマンのブログを見たら、もうすでに現地に入り、活動していた。
しかも報道でしっていることが、嘘であると書かれている。
現場からの声だから確かかも。
そして、もうすでに活動開始している息子のブログもまた、政治家の多くがあてにならないと嘆いている。関心のある方は、
「ブッタアイズ札幌、源さんのブログ」を開いてみてください。
今私たちにできることは、マイナスの波動ではなく、プラスの波動を送ることではないでしょうか。
日本の一大事、みんなで乗り切っていきましょう。