常識って?

息子の結婚式が終わってから聞いた。
40代前半の姪が言ったそうだ。「いやあ、びっくりした。お父さんの再婚の結婚式に、別れた娘が出席するなんて、普通ではかんがえられないよね」と。そう、息子は最初の結婚で3人の子を設け、離婚し2人は母親の元へ。その2人が父親の結婚式をとても楽しみにして、どうしても出席したい、そして母親も出させたいということで、学校を休んでやってきた。
息子は隠し立てせず、この子達をお客様の前で紹介した。
私も、何の不思議も感じず、それでいいと思っていた。
だから、3人の娘には、着物を着せて一生の思い出作りをしてやりたかった。
普通って何だろう?常識って何だろう?
日本以外の国に今まで、7,8カ国位訪問したけど、その国その国で常識も変わる。韓国ではたち膝でご飯を食べるけど、日本ではそんなことをしたら、だらしないと親に注意される。アメリカではやたらハグやチュウをするけど、日本人は人前ではあまりしない。今ちょっと思い浮かばないけど、国によって常識もかなり異なり、その国を尊重するなら、受け入れたりもする。我が家にやって来た30人の外国の人達からも、色々な事を学んだ。
だからか、あまりがんじがらめに常識とか、普通とかに惑わされずに来たようなきがする。
2人に聞いた。「お父さんの再婚相手との結婚式に出てどうだった?」と。
「うん、すごく楽しかった。mちゃんもとってもきれいだったし、お父さんもかっこよかったし、ご飯もおいしかったし、出られてよかったー」
私たち家族って単細胞なのかも。
だって、後ろ振り向いてばかりいても、何の進歩もないでしょう、前を向いて楽しく生きていこうって思うんだよね。
ま、ここまで来るのに相当泣いたけど。
泣いたからこそ、もう涙はいらないって強く思ったんさ。
今回の結婚式に、親戚で欠席の人が数人いた。
うーん、と唸ってしまったけど、多分、色々な事が許せなくて、2度も出れるかと思っているんだろうなあ。
人は完全ではない、失敗もすると私は思うのだけど、その失敗を親でもないのに許せないって人もいるんだよね。きっと。
実は私も今更結婚式なんてしなくてもと思ってはいたけど、別に反対もしなかった。
だから、その日は目一杯祝ってやりたかった。
多分、結婚式に、あえて、でなかった人達は、そんな親の気持ちを分からないひとなんだろうなあ。でも、わかんない。その人達と会って話したわけでないから。ま、いいか、すんだことだから。
息子は、今、世界を相手に飛躍しようとしている。
36年たって、今、ようやく安堵している。
いろんな意味で、けじめの結婚式だった。
そして、私も新しいことにチャレンジできる。
やっと、自分のしたいことが見つかったという喜びに浸っている。といえば聞こえはいいけど、毎日、どんなものを提供できるかなど考えると、夜も寝られないときもあるのです。
でも、ワクワクのほうが若干強いかな?
友達が、ダンボール1箱持ってやってきた。
中には、コーヒーカップ、お皿、小物、などなどが。ああ、なんて有り難い。
他に足りないものは?と聞いてくれたけど、感謝で涙が出そうだった。
炊飯ジャーやポットを寄贈してくれたnちゃん、ケーキをただで提供するよという友達、皿洗いしてあげるという友達、ああ、私いい友達に恵まれて、本当に幸せだわ。本当に皆さん、有難う。
一緒に楽しんで下さいませ。
樋口恵子さんでないけど、「死ぬまで元気に、お役に立って、幸せに!」と思っています。