久々のお客様

昨日、しばらく振りにお客様をおもてなしした。
連れ合いは、朝早く、ぼっこ振りに出かけたので、お掃除を済ませ、庭を一回りしてタイムや菊の花を摘んであちこちに活けたりしながら、さあて、何をご馳走しようかと、ワクワクしながら流しに立つ。お客様は3人、うち一人は、ちょっと気になる人で、以前から一度ゆっくりお話しましょうと誘っていた方。
5種類の豆入り玄米ご飯をセットし、きゅうり、玉葱、シーチキン、クコ入りのおからサラダを作り、丸い切干大根のハスカップの塩漬け和え、百合ねの梅酢合え、南瓜の煮物にアーモンドをのせ、自家製ミョウガの酢漬けとラッキョウときゅうりの千切りサラダ、2日前に大量に作った秋刀魚マリネ、採れたてピーマンの3色湯葉合え、採れたてきゅうりと手作りフキノトウ味噌、nちゃん手作り黒豆味噌大葉みそ、秋刀魚そぼろ。もうひとつ、5種類の豆と蕎麦の実フレークとバルサミコ酢合えも作ったのに出すの忘れた。
どれもこれも、たいした手をかけずに簡単に出来るものばかり。冷蔵庫の中とにらめっこし、乾物たちとにらめっこして、小さな畑を行ったりきたりしながらお客様のいらしゃる10時半には準備万端相整った。久しぶりのおもてなし料理作りは、楽しくて、やっぱり私こういうの好きなんだわって改めて思った。
40代、50代、60代の女4人の会話は楽しく、お料理も喜んでもらえて、本当に楽しい時間だった。

夕方、タイに行っているはずの息子がテレビに出て、話していた。結構長い事出ていたので、あら、あの人帰国したんか?と観ていたら、録画だったようだ。社会問題になっている独居老人の孤独死に関連しての取材で、彼の会社の倉庫にある仏壇が数台大写しになった。
引き取り手の無い沢山の家具と共に、仏壇も引き取り手がないまま、倉庫に眠っている。ああ、なんという世の中になってしまったんだろう。
家族が崩壊している現実を、仕事を通して見せられている息子は、日本が、古きよき日本が壊れていくのをひしひしと感じているらしい。
私が先日行ってきたタイは、敬虔な仏教国ということもあってか、親や年寄りはとっても大事にする国。親子関係もまだ、日本のように壊れかけてはいないようだ。若者達もみな生き生きしていたし、何より引きこもりだの自殺だのあまりいないらしい。
日本は豊かになりすぎて、何かが失われたのか。
ゴミ屋敷にするのも、結局は物がありすぎだから。
私の周りにも数人、ゴミ屋敷に住んでいる人がいるが、みんなお金持ちだ。
外では普通の人なのに、家族以外の人は家に入れない状態を作り、仏さん参りまで拒否するような状態って、一体、どうなちゃったのだろう。
”人のふりみてわがふりなおせ’ではないけど、ここ2,3日結構真剣にお掃除しまくっている私。でも、まだまだ、あちこちやるべきところは残っていて、いかに普段怠けているかと反省。あまり人の事はいえないかも。
今、20年以上前に行ったお宅の整理整頓され、余計なものがひとつもでていない、まさにモデルハウスのような部屋だったのを急に思い出した。
息子の友達の家だったけど、その子が、散らかし放題の息子の部屋が羨ましくて、いいなあ、この部屋はといっていたのを思い出した。
あのお母さんはどれだけ掃除しまくっていたんだろう。
生活感のない、隙のないきれいな家だったなあ。そうそう、親戚にもいる、一日中あちこち磨いてピカピカにしないと気が済まないおばさんが。手垢なんぞつけたものなら大変、ヒステリ起こして雑巾でふきまくっていたっけ。うーん、どっちもどっち、ちょうどいいのが、いいんでないかい?