さすらい旅

フェリーのホームページを見ていて、小樽〜舞鶴間往復一等6万円というのを見つけ、すぐ申し込み29日夜中小樽港を出て舞鶴に翌日夜9時に到着。早速、道の駅を探し車中泊
私のベットは手製のすのこの上に空気マット、しかし、マットがフワフワして眠れない。どこでも寝れる連れ合いの鼾が羨ましい。朝5時、早起きの連れ合いはもう起きている。ここには海鮮市場があって、そこで朝食をとろうと連れ合いが言いなんと4時間も待ってやっとご飯にありついた。魚介類や野菜など好きなものを料理してくれて、市場の中で食べられる。
企業努力を感じたなあ。小樽の市場でもこの形式を取り入れたら、絶対はやるよねと、北海道の呑気さに活を入れたくなった。
さあ、腹も膨らみさすらい旅の出発。
実は、なんで貴重な時間を4時間もここで費やすのか?という少々の不満を抱えていたけど、「これがやりたかったんだ」という連れ合いの嬉しそうな顔に、ま、いいか。
舞鶴から日本海沿いにひたすら南下し宮津天橋立へ。写真では知っていたけど実際に見ると印象はかなり違う。百聞は一見に如かず、いやいや、なかなかの絶景かな。股覗きをしてうーん、すごーい!
次に向かったのは伊根の舟屋のある丹後半島。ここの舟屋の風景は日本の長閑な海の原風景。うっとりとこの舟屋群に見入った。山越えをしている途中土砂降りの雨にあたる。この雨の中車中泊?とかなり不安になりながら着いたそこは、間人と書いてたいざと読む町。温泉に入り、道の駅から歩いて5分の居酒屋発見。
ここに来る途中コンビにもなかったので、ビールも仕入れられなかった連れ合いは大喜び。えびすというその居酒屋でふろ上りのビールを飲んでいるうちに、けたたましい雨音の雨。ご飯を食べ、もう晴れたのに居酒屋の若旦那は、送りますと車を出してくれた。なんていい人たち・たいざという町のえびすという名の居酒屋さんん、ありがとう!
マットがあまりにもふかふかなので、マットの空気を抜いたら少しはましになった。朝6時出発。
離湖というきれいな湖のそばの喫茶店でモーニングサービスの朝食。500円なのになかなか。
琴引き浜という泣き砂で有名な海岸へ降り立ち歩いてみるが、雨上がりなので音はしなかった。
きれいな入り江の港でコーヒーを沸かしてのんびり一休み。久美浜という海岸でまさに海開きの真っ最中に出くわした。そばに水着姿の若者が待機していたので見物していたけど、神主さんの祝詞が長過ぎて待ちきれず退散。
地図とナビを頼りにやっと着いた玄武洞という見事な自然の景色に感動し、豊岡へ。お好み焼き屋に入り、どろ焼きという信じられない食べ方のお好み焼きに挑戦。
な、な、なんということでしょう。モンジャとお好み焼きの中間くらいのとろとろしたお好み焼きをカツオの効いた汁に浸して食す「どろ焼き」なんじゃそれ?という最初の印象を見事に覆し「うまい!」「これいける」と感激!いやいやなんでも試してみるもんです。もう一度食べてみたいおいしさでした。
鳥取砂丘目指し又南下。誰かが「ただの砂山だ」といったけど、まさにそんな感じ。観光客はみんな長靴を履いて砂山登っている。はるかかなたに見える人、結構な距離を裸足で歩いてみた。
きっと暑い日には、裸足は無理でしょう。
ここで浜茶というお茶発見、カワラケツメイシのお茶。地元の人たちの作ったお茶だった。
因幡の白兎でおなじみの白兎海岸(はくと)の道の駅で今夜はお泊り。ちょっと先の温泉目指すが、途中で玉宝温泉を発見。なんと温泉プールつきの温泉。多分地元の人しか行かないような地図にも載っていない温泉。裸で一泳ぎ。
漁火を見ながら、道の駅の2階のレストランで食事。10時までやっているこのレストランは道の駅ではかなり珍しい。ここは夜中中テレビをつけているので退屈しないかも。夜半からかなりの雨、雨音と暑さになかなか眠れない。またしても連れ合いは高いびき。羨ましいなあと、繊細な神経のわが身を憂う。
朝、外にも出れない雨の中出発し、高速道路の中の道の駅発見。
ハワイ(羽合)道の駅というここは、レストランも朝早くからやっているし、市場や得体の知れない何でも屋があってなかなか面白い。ここで石のふくろうをゲット。枇杷も一ケース200円という安さだった。
淀江という町でコインクリーナー発見し、洗濯。なんとここは布団や靴の洗濯機もあって、ひっきりなしにお客さんがやってくる。梅雨時期には洗濯物が乾かないので、繁盛するらしい。
とっても感じの良いお姉さんと、ひとしきりお話ししながら、のんびり時を過ごす。美人の彼女はなかなかステキな人だった。
ここで島根の友人に電話。学生時代2年間同じ家に住んでいた友人だけど、あれから40数年、一度も会っていない。さあ、どんな再会になるのやら。