パーマ屋さんでばったり

うちにはお抱え美容師がいて、いつもただで髪を切ってもらうし、自分でもすきバサミで切ったりするので、めったにパーマ屋さんにはいかない。
でも来週から、暑い所へ行くので髪もすっきりさせたいなあと、銀行に行ったついでに、自転車を走らせて息子の友達のパーマ屋さんならぬ美容室に行った。もう4年以上前に行ったきり行っていなかったので、たまにはと思って行った。
生憎息子の友達は不在で、お母さんが私の髪を切ってくれた。途中で「あちらにy君いますよ」というので「エーっ」とびっくり。母親の匂いをかぎつけたのか?「あら、偶然なの?」そりゃ、そうでしょう。まさか息子と示し合わせて美容室になんか行かないでしょう。息子は明日からタイに仕事で長期滞在なので、髪を切りに来たらしい。結局、私のカット代は息子の奢りになり、ラッキー!いつもただでカットしてもらうので、私にしたら、美容室でカットするのは、かなりの贅沢。でも、たまにはいいかと思ったのだけど、親孝行な息子に感謝感謝!

近所のおばさんに着物の襟の直しを頼んでいたので取りに行った。
83歳のおばさんはとっても話し好き。「まあ、上がんなさい」と色々な話しの中で、いやあ、ビックリするような話し。「うちのお父さん、本当にいい人だった。お母さん、今日はよろしいでしょうか、と必ず、朝、私に聞いたもんだ。そして、あれがうまくて、いやあ、もう一回したいといつも思うよ。いつも、お父さんの写真にそういってるのさ。愛し愛されて幸せだったよー」
まさか、80過ぎのおばあさんからそんな話を聞かされるとは。
「おばさん、幸せな結婚生活で良かったね」「うん、53年間も、優しくされて、ずっと愛されて幸せだったよ。私の為なら何でもしてくれたし、何でも買ってくれた。だから、今ちっとも寂しくないの。だっていつも、そばにいるからね」うーーん、すごい!きっと組み合わせが良かったのね。
夫婦百態で組み合わせによって其々違うからね。着物を縫ったり、お手玉や袋を作ったり、三味線を弾いたり書道をしたり、毎日する事に困らないという。
ああ、脱帽!「私あんたが大好きだよ。その気風の良さ、気持ちいいほどだ」とお褒めをいただき退散ー 。

昨日の夕方ふと空を見上げると、帯のような雲が茜に染まって、その下にお月様が見えた。遊んでいた近所の子供達に「ほら、見てごらん。雲がまるで虹のような形だよ。めったに見れない夕焼け色の雲だよ」といいながら一緒に空を見上げた。雨上がりの素晴らしい夕焼け雲だった。明日は満月。今日も幸せな一日だった。感謝、感謝。