櫻満開

先週は有珠善光寺の櫻、伊達温泉のそばの桜並木、洞爺湖の櫻と櫻三昧だった。
洞爺湖壮瞥展望台の梅はまだ3分咲きくらいで、おそらく今週は見事な梅の花が見られることだろう。
あそこから見る景色は、なかなかのもの。梅の木の向こうに洞爺湖、中島、羊蹄山が、横を見れば有珠山昭和新山が見えて、晴れた日などまさに絶景だ。
何度行っても洞爺湖の周辺は素晴らしく、何かしら新しい発見がある。
今年はミズキが切られて、真っ赤なというかダイダイ色というか液体が切られた所から噴出して木全体を染めていたのが目についた。
有珠の家の庭のミズキを切ったら、ダイダイ色の樹液が木に流れて、この年になって初めて見る光景だった。
多分、今までも見ているのに気に留めなかったのだろう。
今年はやけにこのミズキが目に付いた。
隣の家の畑の梅が今年は満開で、様々な鳥達がやってきた。鶯も近くに見え、梅に鶯とは春から縁起がいいわいなあと嬉しくなった。婆ちゃんからほうれん草、隣からは採れたてウドとタランボ、nちゃんからはホタテの稚貝とわかめと蕗ともらい物だけで、ご馳走が出来る。
nちゃんから電話がかかってきた時、洞爺湖の水の駅にいた。「いまどこ?」「有珠だけど、今は洞爺湖」「じゃあ、今、有珠の家に行くね」札幌の友達からとも思えぬ会話。
天気がいいのでドライブがてら豊浦に来て、親戚からホタテを貰ったのでおすそ分けしてくれるという。
というわけで、有珠でnちゃん夫婦と思わぬ再会。
匂いしたのかなあ。ま、とにかく海の幸、山の幸に恵まれ幸せな数日でした。
札幌の隣人が亡くなったと連絡が来たので、已む無く帰札。
でも、帰ってきたらきたで、忙しいこと、通夜に葬式、庭の草取り、畑の用意、なんやかやとやる事満載だった。少し落ち着いて、昨日は小樽へ。
連れ合いが釣り状況視察するというので、孫と二人で5分で準備し車に乗り込む。
短気な釣り好き爺さんのご機嫌がそこなわれないように、かって一緒に暮らしていた孫も心得たもの。
5箇所の釣り場を視察して、祝津の鰊祭りへ。
風が強く、波もあってかもめが無数頭の上を滑空。まさに演歌の世界。
小樽漁業協同組合というゴロの入った蛸や鰊に、私の郷愁が誘われる。
しかも、父がかって勤めていた冷凍庫の文字発見。
爺ちゃんが組合長、父が冷凍部という家に育った私。
懐かしさがこみ上げてきた。

帰り道、手宮公園によって見た。山桜が満開で櫻の向こうに小樽の海が見えて、最高のロケーション。
時間がなかったので、又今度ゆっくり来ようねと後にする。
 
今日は生憎の雨模様。
そして私は63歳になった。
静に63回目の誕生日は過ぎていく。
ああ、幸せ!ありがとう。
生後9ヶ月で産みの母親から育ての母に手渡されたという。
ちょうど、7番目の孫が今9ヶ月、ああ、こんなに可愛い盛りに手放さなければならなかった母親は、どんなに辛かった事だろうと思い至る。
産婆さんが間に合わず、父親が取り上げたのだともきいている。産みの両親と育ての両親と4人の親に愛された私の命。大切に生きよう!楽しく生きよう!