わーい、津軽三味線日本一!

この連休に、青森文化会館で津軽三味線日本一決定戦があった。
全国から300人を超す三味線弾きが集まり、それぞれの分野に分かれての大会。
仲間の中から2人入賞、団体の部では全国優勝、しかも3年連続の優勝だったので、決まった瞬間、舞台裏で歓喜の涙が溢れた。
私個人は3度目の出場で、3度とも優勝を味わったことになる。10年あまり、出場できずに仲間を見送り、寂しい思いを胸に秘めていたので、出られることだけで幸せだったのに、3度も優勝の感動を味あうなんて本当に幸せ!
去年に続き孫がジュニアの部に出場して、成績は今いちだったけど、本人の現在もてる力を充分出し切れた最高の演奏だったので、ババとしては大満足。
本人も2位の席に一度は座れた事だけで、満足だったらしい。ジュニアは15歳迄だけど、1,2位は小学生がとり、しかもその演奏のうまさといったら、大人顔負けのうまさだった。孫はあの日以来、何かにとり付かれたように三味線を弾きまくっている。
日本一になった師匠のようになりたいと。
そう、我が師匠が、じょんがらと唄付けで、他を寄せ付けない圧倒的なうまさで見事日本一になったのです。
舞台にたったとき、体全体からオーラーがでていたので、きっと優勝だと確信はしていたけど、目の前で師匠が日本一をとった姿に、この一年の並々ならぬ決意を知っていただけに、こみ上げるものがあった。
誰かが、日本一ということは、世界一だーと叫んだけど、数十年の師匠の三味線人生の最も花開いた瞬間を共に味わえて本当に幸せだった。
私の先生は日本一の三味線弾きと誇りを持っていえるこの幸せ。
素晴らしい師匠にめぐり合えて、なんて幸せ!
長旅の疲れがやっととれて、またしみじみと喜びが溢れてきている。
29人で演奏したじょんがらは、今までで最高の出来だった。
辛く厳しいお稽古を共にしてきた仲間達の息がぴったり合って、あの大舞台で程よい緊張の中弾けた事は、至福の瞬間だった。
何度も中断しながら、仲間に追い越されながら、仲間に入れない疎外感を感じながら、三味線どころではない厳しいことを乗り越えながら、それでもやめずに続けてこられて、本当によかったなあとしみじみ思う。
俺には関係ないとか、お前の趣味に俺を巻き込むなとか、厳しいことを言いながらも認めてくれていた我が連れ合いにも、感謝感謝、有難う。
そして、孫と一緒に感動を味わえたこの幸せにもありがとう。
応援して下さった皆様、本当にありがとう。