自然料理教室 お節料理

sちゃんが連合町内会婦人部部長会に頼まれて、お節料理の講習会をするので手伝って欲しいと頼まれた。
以前、東京から講師を招き、自然料理教室をやった時、今考えても恥ずかしい失敗をした経験があるので、今回はsちゃんの作ったレシピに何度も目を通し、かぼちゃの伊達巻は作って、昨日の味噌仲間に食べて味見をしてもらった。sちゃんはあちこちで料理教室を開いていて、慣れているので、安心して私は助手役に回った。思えば、sちゃんを自然療法や料理に引きずり込んだのは、私で、かれこれ20年以上のコンビだ。でも、私は組織には属さず、個人的に細々と広めているのに比べて、sちゃんはあちこちで、結構大きな講習会を開いて活躍している。今回は、たまたまsちゃんが個人的に頼まれたので、私も助手として手伝わせてもらった。我々2人には過去、色々なことがあり、彼女の仕打ちに悲嘆にくれたときもあり、「分かってくれる時が必ずくるから」と連れ合いに励まされた事もあったっけ。そんなこんなで、夫々の道を歩いてきて数年たったとき、「ごめんなさい」と彼女が謝ってくれた時、連れ合いの言うことは、間違っていなかったと思ったっけ。色んな事を経て、今は絶妙のコンビネーションでこなせる。何があってもいいのよ、育てばいいのよと我が師はおっしゃっているが、全くそのとおりのとてもいい関係が出来上がっている。
sちゃんは、今回の料理の材料もすべて一人で揃え、分量もきちんと人数分量りと、下準備は大変だったろうに、そんなそぶりも見せず「うーん、sちゃんも成長したなあ」と私はとても嬉しかった。夜、居酒屋もやっているsちゃんは、睡眠時間3,4時間で、昼寝もしたことがなく、忙しく働いている。私にはとうてい真似の出来ないことだが、sちゃんの頑張りには頭が下がる。
今日のメニューは、りんごを摺って煮たのを入れたなます、車麩の磯部まき、アーモンドの田作り、白菜の青菜巻きなどなど。「私も少し成長したでしょう。レシピも材料も考えたんよ」とsちゃん。
「うん、すごい」と私。数年前二人でやっていた料理教室に沢山のお母さんが集まり、自宅では対応できなくなって止めてしまった。というか、あのときsちゃんの初めての孫が生後半年で突然意識を失い、それ以後意識不明のまま5年半生かされて6歳になる前に静かに旅たった。その間の苦しみはどんなだったか、私には計り知れない。沢山の壮絶な体験をして、今、sちゃんは何事もなかったかのように、人様のお役に立つことを黙々とやっている。
今の私があるのは、あなたのおかげとsちゃんは事あるごとにいうけど、私はきっかけを与えただけで、乗り越えたのはsちゃん、あなた自身。今、私は本当にsちゃんを尊敬しているよ。
そして、お手伝いさせてもらったことに、とても感謝している。有難う、sちゃん。

夕べ、隣の孫達が一週間ぶりに帰宅した。やっと静かな生活に慣れたのに、途端に騒がしくなった。
3人の孫達とハグしチュウをして、やっぱり、うるさくてもこの子達がいてこその私の幸せを思った。今日はもう一人の孫も来て、久しぶりに8人の賑やかな夕食。
また、にぎやかしくも騒がしい生活に。