息子一家5人が東京へ旅だった。妹の結婚式に出席し、そのあとあちこち遊んでくるという。
うちのインド人の息子bの所にも一家で泊まるそうだ。息子は一足早く帰るけど、yっちと孫達はなんと一週間も留守にする。ああ、なんと寂しい!
毎日の騒がしさから開放されて喜んでもよさそうなのに、この寂しさは何だ?
見送りの車の中で、yっちとはなしをしながら思った。この娘の存在の大きさを。なんと大切な娘だろうと。縁あって親娘になって10年、大変な10年だったけど、それだからこそ、より親娘になれたのだと思う。娘を産まなかった私にとっては、かけがえのない愛しい娘を授かった気がする。
3人の女の子を生んだのはyっちだけど、一緒に育てたという思いがする。
3年間、夜学に通って勉強していた彼女に「これからは、女性も社会に役立つ仕事をした方が良い。その為だったら、いくらでも協力するから」と言ったので、彼女に代わって孫の面倒も、家事も一切を引き受けた。今月から彼女は、鍼灸師として、学生に講義や実習をする事になった。
今までも妊産婦の方たちに鍼灸や自然療法をさせていただいていたけれど、専門学校の講師としてデビューする事は、ずっと応援していた私もとっても嬉しい。
外見はキリットして、りんとした姿が、ある時には冷たくも感じられるようだけど、その中に優しさも温かさも人一倍持ち合わせているのを、私は知っている。
これからもどんどん学んで、人様のお役に立てるような人に成長して欲しいと願っている。
さて、息子はともかくとして、4人の同志がいない一週間をどない過ごすべいか。
あ、父ちゃんがいた!
ここらで仲直りしようかなあ。父ちゃんも怒っている自分に疲れを見せ始めたようで、さっきは仲良く回転すしを食べたのさ。
私もギャグ飛ばす相手がいないと、生き甲斐がないし。反応がやや薄いのは仕方がない。
孫がいない寂しさは父ちゃんも同じはず。
ま、母ちゃんがその寂しさを埋めてやりますか。

今日、歌ボラで「川の流れのように」を歌った。歌うはずの仲間の声があまりにもソプラノで、どうもこの歌には合わないらしく、苦戦していたので急遽私が歌った。
何度も聞いて知っている曲だけど、きちんと歌うのは難しい!
しかも、カラオケではなくピアノ伴奏。
しかも、ぶっつけ本番!
お年寄りにも、ちと難しい曲だったようで、これは明らかに選曲ミス。
もっと事前の練習も必要と反省した。
ピアノ伴奏のmちゃん、いつも感じるけど、素人なのに凄い!全く知らない昔の曲も、きちっと覚えてきてくれるし、なにより安心して歌える。100人近いお年寄りが「いやあ、今日も楽しかった」とニコニコの笑顔を見せてくれて、色々反省しながらも楽しい一時を過ごさせていただいた。
かなり、痴呆が進んだチュウ好きのお婆ちゃんが、今日は私に「素敵!」「かわいいよ!」「いいねえ」といいながら、手を振ったり投げキッスをしたり、なんとポジティブで明るく可愛い痴呆なのだろうと、感動した。同じ病でも、暴力的な人や、泣いてばかりの人攻撃的な人などもいるけれど、あんなにポジティブな人って得だわねえ。
ああ、お蔭様で今日も楽しい一日でした。