朝の散歩

夕べ半身浴をした後水を飲み過ぎ、夜中何度もトイレに起き、寝たような寝ないような感覚のまま朝を迎えた。
朝早く起きて歩こうと思いつつ、実行できなかったので、今日こそよし、歩くぞ!と張り切って起きたら、なんと外は霧雨。
でもいいや、とりあえず早朝からやっているパン屋さんまで歩き、出来たてホカホカパンを買ってこようっと。で、勇んで散歩に出た私。途中立派な松のてっぺんに木彫りの鷲や鷹が乗っているのに出くわす。
なんて素敵!と感心して見ていたら、庭の手入れをしていた奥さんと目が合った。亡くなったご主人が独学で作った木彫りだと言うが、なかなかの出来で、これは今度連れ合いに見せてあげなくちゃあとチエック。
あちこちの庭の見事さに感心しながら、本当に日本人って、お花や庭木が好きな人種だなあと思った。しかも、なんか情緒的で繊細な庭作りが多い。以前、アメリカに行った時に感じたアメリカ的庭とは、全く違うなあと最近富に感じる。
あの頃ボストンの郊外に住んでいた友達の家は、典型的なアメリカンハウスで、玄関前は100坪もある広い芝生。家の裏手は林なので大木が繁っていた。自然そのものであれはあれで、とっても素敵だったけれど、ただ、芝生になっている広い敷地を、しょっちゅう芝刈り機で手入れしないと、あそこの家芝生が伸びてだらしない家ねと言われるらしく、ご主人達は必死に芝刈りに励むのだそう。なんか、どこかの人と似ているなあ。
などと思いながら着いたパン屋は、残念、朝7時半オープンだった。まだ、1時間もあるではないか。
ま、いいか、今日はここまでにしようと、来た道とは違う道を歩いてみた。あれ!ここは何屋さん?こんな所にへーえ、ケーキやさんかい、ありゃ、これはちと私の嗜好をくすぐるような、魅力的なお店ではないか、ここも、チエック。今度来ようウっと。
帰宅すると起きたばかりの我が連れ合い、「いやあ、今日雨でも降るんでないの?」だと。「もう、降ってるよ」「やっぱりね」だと。高齢者になりかかりの連れ合いは、毎朝、なんでそんなに早く起きるの?というくらい早起きだ。
庭にでて草取りしたり、木についた虫を取ったり、テレビをみていたり、そして、朝ご飯の後、グウグウ高いびき。何の為に朝早く起きるのか、私には今一解せない彼の行動だった。それが、今朝は逆転。珍しく寝坊した夫と、珍しく早起きした妻、かみ合わない夫婦だこと。
さて、朝刊のチラシを何気なくみて驚いた。さっき、チエックしてきたお店のチラシではないか。これって、シンクロニシティではないのか?買えってか?
大人の男のスイ−ツだって。
今日は待ちに待った給料日だ、たまには奮発しちゃえ、一日10本限定のロールケーキ買ちゃおうっと。今日オープンだという息子のリサイクルショップにも顔を出し、同じ本郷道りのお店にも用事があるし、お昼は会社の人達とランチ会だし、夜、連れ合いは同級生と飲み会だし、いやいや、今日も愉しい1日になりそうでやんす。