5あまり2の誕生日

黄金の豚年から早2年。還暦を迎えた時、これからは、自分が楽しい事をして人生を生きていきたいと思った。
今、私は、ほぼ楽しい毎日を過ごさせてもらい、毎日、天をあおいでは「幸せでーす。ありがとうございまーす」と声に出したり、心で思ったりしている。
今日も朝目覚めれば、隣の連れ合いは既にいない。この天気に誘われて、また恋人の所へ行ったのだ。
昨日、あちこちお片付けをした際「普段だらしなくしてるからだ・・・」とお小言を頂戴し、「ウーン、然り」と素直に反省??した私は、明日、あそこも片付けようっとと思ったので、連れ合いが恋人の下へさっさと行っても、さあ、働くぞーとやる気満々で朝早くから働いた?ってほどでもないけど、まあ、そこそこきれいになった。
さて、原稿書こうか、本を読もうか、三味線しようかと思った矢先、yっちから「ちょっとhに出かけてきまーす」と内線。折角一人になって、やりたいことやれるはずだったのに、ことわりもなく、もう一人の私が「行くー」と。結局昼過ぎまで、ショッピング。明るく楽しいものをみて歩くだけでも癒される。今日のお気に入りは、原色5色の竿ピンチ、349円也。
これだけで、私はいい買い物をしたと大満足。大好きなオレンヂ、黄色、ピンク、黄緑のピンチは飾っておきたいくらい素敵だ。
 
 先日、長男と出かけた際、「母さん、小遣い」と、な、なんと1万円もくれた。「うひょー」とひっくり返りそうになった。あの経済家(けちではなく)の長男が小遣いを母にくれるなんて、36年たって初めての事。なんだか気持ち悪くて、一旦は返したけど、また、「いいから、とっておけ」と置いていった。 
多分、誕生日なんて嫌いと言っている長男の母への誕生日プレゼントなのだろう。ここは素直に有難うと貰っておこう。 
妻の誕生日に恋人の下へ走った連れ合いは、夕方には沢山のお土産を持って帰宅するだろう。そうさ、ここしか、帰る家はないのだから、大目にみようではないか。天気もいいし、小樽の海に、一日竿をぶら下げている連れ合いは、きっと、笑顔で戻ってくるだろう。
何もない、普通の日曜日。幸せな私の生まれた日、産婆さんが間に合わず、父親が取り上げたと聞いている。両親ともに、生まれた子は、すぐに養女に出すと決めての出産は、どんな気持ちだったのだろうと、今この年になって初めて思いを馳せる。すべては、運命。私の今の幸せは、父と母の苦悩の上に成り立っていると気付いた。
ああ、感謝、感謝。おじさん、おばさん、おとうちゃん、おかあちゃん本当に有難う!