又もシンクロ

昨夜、息子の会社のイベントがあり、三味線弾いてと頼まれ、ずうずうしく弾かせていただいた。従業員だけの小さな会ということだったので、かなり気楽に、それでも自分なりに多少練習はしていった。
行ってみれば温泉付きホテルの日本料理店の一部屋で、従業員の他に数名の来賓の方達がいらして、年配の方もいらして、なんかただものではない雰囲気のお方、そして、息子の帰依しているお寺の住職やお坊さんの友人などなどの面々。
若者だけなら、私の下手な三味線もまあ、なんとか誤魔化せるかと気楽だったけれど、ちょっとこりゃあまずいなあと、思いながら席に座って待っていた。
ただものではない雰囲気の方が「月寒といえば、gをしっていますか?」gさんは義兄と縁のかなり深い方。
あらまあ、そんな繋がりとは。息子のどん底時代から今まで、影で支えて下さった方達の、温かくも心強いスピーチの数々。何度も何度も失敗と挫折を味わい、色んな方達に迷惑もかけ、家族も巻き込み、やっと今何かを掴み、上手く回りだし、上昇気流に乗りかかった息子のこの10年。住職の叱咤激励の言葉、今はもう立派な住職になった息子の親友のkさんの温かい言葉の数々、どん底時代、友人であり続けたかったから、あえてお金の工面をしなかったこと、お互いに辛かったけど、乗り越えた今あれでよかったと思う等など本当に有りがたいほど多くの方に支えられて今があるのだと、感謝でいっぱいになった。息子がいろんな方達にご迷惑をかけていたころ、毎晩その方達に「ごめんなさい。申し訳ありません」と心から謝って祈っていた日々。毎晩、布団の中で泣いていた日々。だからこそ、昨夜のような息子を支えて下さっている方達にお会いしてお話を聞けたのは、親として本当に嬉しいことだった。住職が私の手を握り、「お母さんよかったね。みんな分かっているからね。苦労したけど、もう一安心だね」と言って下さったとき、何も言わずとも、分かって下さっていたかたがいたのだなあとしみじみ有り難くも嬉しさがこみ上げてきた。
何があっても育てばいいのよと私の師匠の東城百合子先生はいつもおっしゃっているけれど、本当に、人として育つ為の数々の有りがたい試練だったなあと思う。あまりに色んな辛い事があったので、もうこれからの私の人生は楽しく、明るく悔いのない生き方をしたいと、それしか考えていない。そう思ったら、毎日が楽しくて楽しくてワクワクしながらの生活。
思いがけず、ホテルに泊まることになって、市内にいてホテルに泊まるという初めての体験。11時までゆっくりしてと息子は寝不足なのに、朝早く座禅に行った。私も今日はボラ仲間とランチしたあと歌のボラがあるのでゆっくりもできず帰宅。そして、仲間の車に乗り、昨夜の話をしていて、「ところで息子さんのお寺はどこ?」と近所に住む仲間が聞いた。びっくり!なんと、檀家さんだった。長い付き合いの彼女とそこで繋がっていたとは。しかも、近いお寺ではなく、結構遠いのだ。
今日連れられて行ったお店は、イギリス調のおしゃれなお店で、ランチもおいしく、仲間との楽しいひと時だった。
そして、七人は幸せな気持ちのまま老健施設へ。今日は76名のお年寄りの方々が集まって下さった。
歌を歌うごとに一人一人の顔が輝いてくるのがはっきりわかり、お互いが楽しさをクロスさせて、
天窓から差し込む太陽の光が一層輝いてみえた。
何度も体験しているけれど、歌の持つ力は凄い!絶対歌なんか唄わないぞと構えている方でも、どこか体に触れてそばで声をかけると、自然に声が出て歌ってしまう。皆さんの魂が大喜びしているのが、今日は特に伝わってきたなあ。
こんな楽しい機会を与えられている事に感謝、感謝。
先月まではお元気で、私の手やほっぺにチュとキスをして下さるおばあちゃんが、今日はキスしようとするのだけれど、涎がだらだら出て、彼女お得意のキスが上手く出来ず、しかも目がうつろで、ちょっと悲しかった。帰るとき握手して、背中にパワーを注入した。来月元気でまたチュウをしてねと。
来月は、「影をしたいて」のリクエストがあったので、半身不随のおじ様とデュエッとする約束をした。
夕方、チカを300匹も釣って上機嫌の連れ合いと、あちこちにおすそ分けしにでかけた。彼も上機嫌、私も上機嫌で、チカのから揚げを酒の肴に飲むビールはうまかった!
アー、幸せ、しあわせ、とダルビッシュを応援しながらつい眠ってしまった。はっと目が覚めたら、12時、アー、今夜も「多恵子の今夜も二人ごと」聴きそびれた。残念。幼馴染のkの朴訥とした飾らない、でも、ラジオではなすので、かなり彼なりに丁寧にしゃべっているなというのが伝わってきて、なんか微笑ましく聴いていたので、ちょっと残念。
彼の書いた本がもうすぐ届くので楽しみだなあ。
ああ、楽しい1日だった!