河童に会う

珍しく長男が「昼おごるから」というのでマクロのランチしに行った。
そこは小さなお店で、私が座ったすぐ背中にいたお兄ちゃんの着ている服がなかなかいい染めだったので、お兄ちゃんの服の袖を触りながら「ねえ、これって藍?」から始まった会話。
初めて会った人なのに、繋がる繋がる。
面白いように、次から次へと繋がる糸。その彼はカッパ。「前世カッパだった」というくらい河童が大好き。よくみるとなんと、河童にそっくり。「あー、河童にそっくりだわ。いやいや、ほんとに河童だ」と思わず言ってしまったほど、何処から見ても立派な河童さん!
ここで長男の目がキラリと光った。こいつがまた河童大好き人間で、河童には」かなり詳しく、もしかしたら、本当に河童の存在を信じているのかも。そして、子供達に大いに影響を与えて、全員が本気で「河童にあいたい」と願っているらしい。この日の前日、子供達に「河童のクウ」とかいうビデオを見せ、子供達はこのお話に酔いしれていたばかり。
河童の二人は勿論水も大好き。川をこよなく愛する長男は、同志に会ったように嬉しそう。
こんな3人の盛り上がる会話には、何の興味もない連れ合いは、帰りたくてうずうず。
先に外に出た我々を尻目に、長男は、また何かの話で盛り上がっているらしく、しばらく店から出てこなかった。
 
そして翌日。家に送られてきたファックスを見て興奮した。
なんと、昨日会ったばかりの河童さんの展示会でライブをするというrさんからのお誘い。
これって何だ?まさに、シンクロニシティか。
しかもその日は、私の誕生日。なんだなんだ、これまたおもろい事になってきましたぞ。
 
休日、釣りおじさんにくっついて小樽へ。沢山の釣り公房達で賑わう厩へ。えさもつけない竿を出すと同時にあたりがきて、ホッケ1匹ゲット。しかし、その後全くウンもスンもない。すぐ隣のおじさんは次から次と吊り上げる。「ねえ、何でおじさんだけが釣れるの?えさが高級とか?それともおじさん名人?」おじさんはニコニコ笑っている。連れのおじさんが「この人は名人だよ」そうなのか。ただ竿出すだけじゃあないんだね。
「ホッケ1匹しか連れなかったら、帰りに魚屋でもう1匹買って帰らなきゃあ」と、ちょいとうちの釣りおじさんにプレシャーをかけると、名人の連れのおじさんが「なんも、この人に貰えばいいんだ」いやあ、いいねいいね。
ほんとに、貰う気満々だったけど、昼ご飯食べに行ってる間に名人達は帰ってしまったらしい。
でも、やっともう1匹3時間もかけて釣れた。なんと、悠長なこと。
私はその間、手宮洞窟の古代文字見たり、鉄道記念館で汽車に乗って手宮の駅まで行ったりして遊んだ。汽車シュポッポは、大人も子供も大好きなのだろう、みんなとっても楽しそう。
私もニタニタしながらたった5分の汽車の旅を楽しんだ。
この日は実に海がきれいだった。
太陽の光がきらきらと反射して、それを見ているだけで癒される。私の育った懐かしい、大好きな思い出のいっぱい詰まった天狗山も見えて、ボルネオの海もよかったけど、小樽の海もいいなあと、しばらくぶりにボーっとした一日だった。