台所

築42年の我家は、何度も改築、増築をしながらまだまだしっかりとしています。
夫は新築の家に住む気は毛頭なく、この家を終の棲家にすると言っているので、私もこの家が大好きだし、古くても何の不満もなく過ごしてきました。流し台も結構気には入っていたのだけれど、10人以上の人のご飯を作る時にはちと狭く、もう少し使い勝手がいい流し台が欲しいなあと思ってはいました。それが今実現して、我家は台所の改築工事が昨日から始まっています。20数年使った愛着のある流し台をピカピカに磨いて、長い間ありがとうと心から感謝しました。うちの流し台よりまだ古い、大工さんが作った、年代物の流し台をレトロでいいと使っている長男に我家の流し台を付け替えないかと言ったら、即座に断られました。低すぎる、取り付けに金がかかるとかいって。
台をかませば、低いのは解決できるし、工賃は夫が払うつもりでいたのだけれど残念。まだ使えそうにがっしりしている流し台なので、夫も私もなんだか勿体無いと思って。
ついでに居間のフローリングもはってもらっているので、今日はストーブも切られ我家はひどい事になっています。
でも、今週中には出来上がるのでどんなふうになるのか楽しみです。
 
筋萎縮性息策硬化症という病気を知っていますか?
過去に叔母がその病気で亡くなり、我々親族は、どんなに過酷な病気か、嫌と言うほど知っています。今、又身内に同じ病名の人がいて、日々進行しているさまに、なんの手助けもできないまま、ただ黙って見守っています。
叔母の場合は、手足の硬直から始まりましたが、彼の場合は喉の筋肉が最初に冒されたので、声がでなくなり、会話ができなくなりました。まだかろうじて右手で書いて意思を伝えられますが、それでも、なかなか大変です。
唯一の楽しみのお風呂も介助が必要で、どんどん進行が進んでいるのが目に見えてわかり、どうする事も出来ないもどかしさと、悲しさを今、一族で感じています。
介助をしている身内は特に大変な思いをしながら、毎日をすごしています。
身内を何人も介護してきた私には、その辛さも悲しみも痛いほど理解できます。
残り少ない彼の人生をただ見ているだけというのも、身内にとっては辛いことです。