シンクロニシティ

江別に用事があって友達と二人ででかけました。
約束の時間にちょっと早く、どうしようかと思っていたら、「なんかこの辺見覚えある」といって江別埋蔵記念館の裏手の家の前に車を止めました。
そこは素晴らしいお宅の自宅喫茶で、豪華で趣味の良い調度品にため息がでました。そこでたまたまみつけた名刺を見ていると、店主が「そこも自宅喫茶でお庭がすてきですよ」もし時間があったら帰りによってみようと友達と意見が一致。
帰り探し当てたその自宅喫茶は、お庭がこじんまりして可愛らしく、中はレース網を中心に、いかにも女性が好みそうな飾りの可愛らしい喫茶でした。店主の奥様も感じがよく素敵な方でした。私が興味津々になんでも感心しながらみるので、「あなたも何か手仕事なさるでしょう。何か雰囲気のあるように見えますもの」「いえいえ、私は手仕事はとんと苦手だし、ま、しいていえば三味線くらいかな」手仕事と三味線は全然違うのに何の気なしに言った私の言葉にその彼女が、異様に反応しました。「えーっ、三味線ですか!」と絶句。なんで・?聞けばご主人が三味線が大好きで、三味線をいつも聴きたがっていた・・・と。いた?三味線が大好きなご主人は4年前に亡くなったそうで、自分が嫌いだから一度もご主人の行きたがっていた三味線の聴けるところに付き合わなかったの・・・そういって彼女はさめざめと泣き出しました。私と友達はなんだか鳥肌がたちました。
しかも、隣に座っていた2人ずれのお客さんが、「私達も三味線好きで毎年聴きに行くんですよ」よくよくきくとなんと私の所属しているxx三弦会の発表会のことでした。今年も発表会ありますよ。是非いらしてね。10月21日ですよといったら、店主の彼女が「エーエっ」と素っ頓狂な声をだしました。
なんとその日はご主人の命日なのだそうです。
私達はまたまた鳥肌がたちました。
これは偶然でしょうか・・・・?
あれからずっと彼女のあのときの驚いた顔が忘れられません。