別れ

今月に入って大きな別れがたくさん重なりました。
泣いて泣いてこれ以上泣いたら、どうにかなると私のどこかで感じて、3日間泣いたあと、少しずつ涙が出なくなり、又次の別れがやってきてまた泣いて、でも、その別れは永久のわかれではなく、また会えるという希望があるのだとわかったので、私の中で踏ん切りがついたのかもしれません。
一昨日、三味線の仲間が亡くなり、昨日は通夜、今日はお葬式でした。
祭壇の前で先生や仲間たちと、三味線を弾かせてもらいました。
一緒に学んだ仲間、友達とは違うひとつ事を共有した仲間とのお別れは、本当に辛く悲しいお別れでした。
ぐわーとこみ上げてくるものがあって、泣きながら三味線を弾きました。
彼が亡くなったと知る前の夜、そのときはすでに逝ってしまったあとなのですが、夢の中で彼のお葬式で仲間たちと三味線を弾いていました。朝、連絡が来て、三味線ひくのでお通夜に持ってきてねと言われたときに、ああ、やっぱりと思いました。
家族の方が深い悲しみの中でも、喜んでくださったのがせめてもの幸いでした。
聴いていた方が、三味線の音で泣いたのは初めてですとおっしゃっていましたが、弾くものの心が響いた音色だったのかもしれません。
そして、彼も私たちと一緒に弾いていたのだと感じました。多分、彼の魂が喜んでいたのだと思いました。
いろんなことが重なって、私はしばらく三味線を弾く気力もなくしていました。でも、どうしても、人数がたりないからと頼まれ、先週の月曜日に初めて皆と一緒にお稽古し、それから5日しかない本番まで、夜中、3時間ひたすら練習しました。17日の本番、できないながらも、充実感というのか、なにか楽しくて、ああ、やっぱり三味線やっていこうと改めて思いました。
へたでもいいから、休みながらでもいいから楽しんでやっていきたいと思ったことでした。
この辛い数ヶ月で学んだことは、この苦しみは永遠には続かないという単純なことでした。さあ、私はこれからの人生を精一杯生きようと元気を取り戻しかけています。
これも、いろんな人とのかかわりの中から立ち直れたと思い、感謝でいっぱいです。
ありがとう。