サウジアラビア

3年前我家にホムステイにやってきたアラビア人のbが夏に結婚したばかりの奥さんを連れて遊びに来ました。
会いたいなあといつも写真を見ては思っていたので、嬉しくてわくわくでした。
まだ22歳の奥さんは小さくて可愛らしい人懐こい人で、すぐに打ち解けました。
イスラームなのでヒジャブの上からスカーフを被ってまつ毛が長く彫りの深い顔立ちです。
肉も魚も食べないので、すべて野菜だけのご馳走を長男と分担して作りました。
中でも圧巻だったのは、ポテトサラダをブロッコリーを芯にしてうずたかくして、ミニトマトブロッコリーを飾ったケーキみたいなポテト。
なかなかセンスがよくて感心しました。
心を込めて作ったお料理のどれもを2人ともおいしい、おいしいと喜んで食べてくれました。
着物着てみたい?ときくと目を輝かせたので、私の若かりし頃の派手な着物と金糸、銀糸が織り交じった豪華な帯を出して早速着付け。
女の人の前では髪を見せてもいいとかで、スカーフをとると見事な黒髪でした。
オレンジのちょっと光沢のある小紋の着物は彼女にぴったりで、鏡をみた彼女は、大変な喜びようでした。
写真を撮り、bも呼んでbにも着物を着せました。
着物がこんなに喜んでもらえるなんて、何度も経験しているけれど今回は特に喜んでもらえました。
夫と息子に着物姿を見せるために、またスカーフを被りなおして階下へ。
スカーフが無いほうが素敵なのに・・・・ま、仕方ありません。
着物でひとしきり盛り上がった後で、2人の結婚式の写真をパソコンで見せてもらう事に。しかし、夫以外の男には見せられないというので、女だけで見せてもらいました。
最初に見た花嫁姿の彼女は、全くの別人のようでした。
裾の長いレースのウエディんグドレス、胸の谷間を強調したセクシーなドレスで、手から腕にかけてへナで絵を書き込んで、一番びっくりしたのは、そのお化粧。インドの女優の化粧など問題でないような原型をとどめないような、なんというか芸術的というか、濃いというかそのド派手な化粧に我々女たちは、歓声を上げっぱなしでした。
羨ましそうに、こっちをみている男どもに見せてあげたい衝動に駆られるほど刺激的な花嫁姿でした。
お色直しの衣装は、これまたシースルーで太ももを見せて横すわりする官能的な衣装で、えーえー、いいのか?イスラームだよ、肌も髪も男に見せてはいけない人たちがいいのか?いやはや、本当にびっくりしました。
聞けば、1500人の招待客で男と女と会場が違うところでやるんだって。
女だけの結婚式、男だけの結婚式別々にやるんだって。
彼女のドレスは自分でデザインして作ってもらったとか、あれはかなりの高額なドレスとみた。そして写真は女だけの外国人のスタッフが撮ったものなんですって。
さすが、アラブのお金持ちのすることはすごいなあとびっくり仰天でした。
お母さん、サウジに遊びに来て、と何度も言ってくれたけど・・・・いけるか?
ともあれ、bのおかげでまたひとつ世界が広がりました。