お別れ

お葬式が続きました。
その中でもysっちの身内のお葬式は、心に残るあったかいお葬式でした。
会場に飾られたお花は名札がなく、長年誰のだれべえと言う名札を見てきた私には新鮮でした。
そうだよね、それでいいんだよねと今迄の勝手に思っていた常識が覆されました。
「ご芳名は台帳に控えています」という張り紙だけで、花を贈った人の気持ちは家族に通じていますものね。
キリスト者だった故人は、自分の愛した讃美歌をお葬式にと言い残していたそうで、その歌詞に故人の思いが込められていました。
病床にあってもあくまでも穏やかだったそうです。
3度ほどお会いしましたが、いつも優しく穏やかでまたお会いしたいと思う人でした。
医者である奥さんを63年間支え続け、時にはリヤカーに奥さんを乗せて患者さんのところにいったとか、一生を医者の奥さんの支えとして生きてきた方でした。
なにか静かで美しいそしてあっぱれな最期のお別れでした。