お通夜

夕べのお通夜は涙が出てしかたありませんでした。
遺影の彼女は美しく私の知っていた彼女とは違った雰囲気でした。
ご主人が「本当に奥さんにはお世話になりました。うちのが奥さんのことを信じていました」といわれました。
彼女と関わった短い時間のあれこれが思い出されて式の間中涙が止まりませんでした。
10年間も癌と闘って力尽きた彼女、いつも明るく活発で本当に病気なの?というほど元気そうにしていた彼女でした。
彼女にとってのご主人は彼女にとって安らげる人ではなかったと彼女から聞いていましたが、母の日にご主人が初めて大きな花束をプレゼントしたとき、事の他喜んでいたと言うのを聞いて長年の鬱積が少しは晴れて旅立ったのだなあと安心しました。
風のようにやってきて、風のように去っていった彼女を私はいとしく思っています。

昨日は朝から忙しく、社員の方が滝野にお墓を買ったと言う話をきいたあと、ばあちゃんの祥月命日のおまいりに本家に行って、お赤飯をご馳走になって夫の車に兄弟7人が乗り込み滝野霊園に兄のお墓の魂いれとかに参加しました。まだ誰も入っていないお墓に魂入れとは一体どういうことなのか・・・。なにそれ?と言った息子の思いもわかるけど、我々はなんだか知らないけれど慣習とかいうものに従っていくだけ。
お墓の前でお経を唱えただけで魂とかが入る?いやいや、あまり深くは考えないでおきましょう。
お祝いとやらをお包みして、帰りにコーヒーとソフトクリームをご馳走になって帰ってきました。
夜はお通夜で一日中お墓、死と関連する日でした。
今朝早く兄からの電話で俺の墓の隣に墓を買えというかなり熱心を通り越してしつこいお誘いに辟易。
夫は墓は小さくひっそりと常日頃言っているので、兄のような値段のはる立派な墓の隣には多分買うつもりも無いとは思うけれど、一度思い込んだら命がけの性格の兄は金がないなら俺が立て替えて払ってやるとかわけの解らないことを言っていたので、しばらくは「墓買え」が続くかも。
昨日はもうひとつ私の祖母の命日でした。
なんという日だったのでしょう。