アクシデント

1時の出番なのに、江差から来る人たちとあわせる為とあまりにも下手だからという事で、9時半から三味線の練習開始。
1曲は何とかマスター、でももう一曲はあきらめた私。本番はプリンスホテルパミール館で、舞台では2列目になったのでちょっと安心。
なんでも道内の三味線弾きが一同に会するとかで、若造のくせに日本一なんぞになって・・・と言うやっかみおじさんたちに苛められている我が師が、意地でも頑張るぞと我々を叱咤鼓舞したらしい。
いたいた、そういう顔をしたおじさん達が。
どの世界も色々大変だわい。
なんと三味線持った人が180人、2時間たっぷりとお互いの三味線を聴きあい。
我がグループは、みんなをシーンとさせ唸らせたらしい。
聴いていた仲間が鳥肌がたったといっていた。
でも、弾いている我々は先生から散散くそみそに言われ、誰一人として一人で弾いたら満足に弾けないといわれているので、全然納得のいく演奏ではなかった。
特に私は自信がないのに、じょんがらの音あわせのときに、2の糸巻きが緩んで弾けない状態になってしまった。
直すことはできるけれど、一人だけ違う行動は出来ないのでゆるんだまま1と3の弦だけで演奏した。
こんなアクシデントは初めてだった。
こんなこともありか・・・・とびっくりしたけど、いい経験だった。
この日、私はひそかに感動していました。
他のグループの方たちに。
うまい下手は別にして、みんなすごい!きっと一生懸命練習しているんだろうなあとそのことに感動していました。
84歳のかたもいたので、年は関係ないということも学びました。
2年間のブランクは想像以上に大きく、後輩がいつの間にか名取になっていたり、
みんながうまくなっているのに驚いたり,こんな私でもちょっとはめげたりしたこの3ヶ月。
でもやっぱり舞台にあがってみんなと一緒にじょんがらを弾ける喜びはそういう陰の気持ちを忘れさせてくれます。
あと4日で大舞台、昨日の最後の練習はみんな気合が入っていました。
50人ちかくで弾くじょんがらは、多分聴き応えあると思います。チケット買って下さった皆様、どうぞお楽しみに。ちなみに当日は朝から並ぶらしいです。

ご縁のあった膠原病の方が今日確か入院とか。
伝えるべきことは伝えました。入院ときいてあれっとも思いましたが難病に指定してもらうことも、彼女にとっては必要なことかもしれないと理解しました。ただ、多分、あまりにも病が辛くて先のことが心配で安易に走ってしまった彼女にちょっと残念な気持ちもあります。
医者が、病院が病をなおすのではないと、私はこれまでの難病の方たちとのご縁から知ってしまったので、そのことを分かって欲しかったというのは、私の勝手な思い上がりかもしれないとも思います。
以前膠原病の方と深い縁があって、その彼女は自ら命をたってしまったので、なおさらにこの病気がどんなに心も蝕まれていくのかを知っています。大丈夫よ、自然治癒力を信じてねと言った私の言葉が通じなかったかもしれないとただ残念に思って、ただただ彼女の回復を祈るばかりです。